サキ)…暇だなあ。
サキは一人寂しく過ごしていた。
サキ)少し前まで独身だったのに、慣れるとこんな寂しくなるものなんだ…。
サキは寂しさを紛らわせるため、いろいろなことをした。
サキ)このゲームとか面白いのかな。買ってみようかな。
サキ)美味しそうな料理…。作ってみようかしら。
サキ)絵を描いてみるのも楽しいのかな。
サキ)…。皆に会いたいな。
サキはそんなことを考えるようになった。
サキ)…。そうだ。私ある程度料理できるから…。
ハーツ)…ん、電話…?
突如ハーツのもとに電話がかかった。
ハーツ)Who are you?(誰ですか?)
「…英語分からないです。」
ハーツ)おっと、日本人の方でしたか。失礼しました。ところで、どちら様でしょうか。
「サキです。そちらの合宿でお世話になってる、シロく…。シロの妻です。たしか…。監督のハーツさんですよね。」
ハーツ)はい。ところで、いったいどのようなご用件で…?
サキ)…。やった。これでいける。
サキはノリノリ気分で車に飛び乗った。
サキ)好きな音楽流して…。
サキは合宿会場へ車を飛ばした。
今、セイヤたちは非常にしんどい思いをしている。
セイヤ)マラソン30kmとか…。きちいよ…。
ホープ)ほらほら、まだ3kmだぞ、頑張れよ。
セイヤ)きっつ…。
そう、マラソン30km。それも、道中ほぼほぼ坂道。
セイヤ)こりゃ相当しんどいぞ…。
シロ)セイヤ体力ねえな。もう息切れか?
セイヤ)なんで疲れねえんだお前。
そして
セイヤ)あれは…。ゴールか!?
セイヤはゴールの兆しが見え、一気に体力が戻った。何時間走ったか。セイヤの感情は終わるという理念に支配された。
セイヤ)もう少し…。もう…。少し…。
セイヤは必死に走った。
セイヤ)やっと…。ゴールだ…。
セイヤは歓喜した。
セイヤ)ほんとにしんどかった…。
ハーツ)おつかれさまです。では、早速練習を始めます。
セイヤ)…は?
ホープ)え、まさかもう終わりと思ってたのか?ここまでなんてウォーミングアップも同等だぞ?
リョウト)嘘だろ…。
セイヤ)急にでてきたな!
ハーツ)では、パス練習をはじめましょう。
ハーツは、パスのコツを教え、とことん練習させた。
セイヤ)普通に疲れるな…。
シロ)ほら、もっと練習するぞ。
「やってるなぁ…。」
続く