私はメイ。最近、とある高校に入学した女子高生。
セイヤ)なあシロ、サッカーしにいこうぜ。
シロ)おう、いくか。
メイ)…。
私は人付き合いが得意ではなく、いつも一人で過ごしていた。特にやっていたのが…
メイ)うーん…。やっぱりあんまりだなあ…。
私は昔から、絵を描くのが好きだった。でも、上手く描くことはできなかった。美術の評定も3。
メイ)…。
私はある日、学校の掲示板で、美術部の張り紙が貼ってあるのを見つけた。
メイ)誰でも大歓迎…か。
私は気迷いした。まだ帰宅部の私だ。なんらかの部には入っておくべきだとは思っていたが、美術か…。
メイ)顧問は…。
私は興味を持ったので、顧問のもとに行ってみることにした。
メイ)…というわけで…。
サキ)ふふ、絵を描くのが好きなんだね。
この人が、この美術部の顧問の、サキ先生だ。美術の教師になってまだ日は浅いみたいだが、雰囲気と言葉遣いから、優しい人だと窺える。
サキ)メイちゃん、せっかく絵を描くのが好きなら、私と一緒に美術を追究してみないかな?
メイ)あまり絵を描くのは得意ではありませんが…。
サキ)大丈夫。絵が下手だからって責めたりなんてしないよ。
先生は、優しい笑顔で私に声をかけてくれる。
サキ)メイちゃん、どうかな…。
メイ)…。分かりました。
私は何か運命的なものを感じた。そして、決心した。刹那、先生の顔がとても温かくなるのを感じた。
サキ)ありがとう…。
私は、学校から入部届を持ち帰った。そして、考えた。これからどうなるか。美術部で何が待っているのか。けれども。私の好奇心は、不安の心を消すほど強かった。
続く