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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

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せいやの冒険日誌

2020-08-08 01:08:51.0 テーマ:その他

[長編茶番]寛大な芸術  第5話

私、メイは、毎日、学校が終わっては美術室へ行き、絵を描いていた。ここでなら、私のすべてをさらけだすことができる気がしたんだ。

メイ)…。ここをこうして。

サキ)メイちゃん、とても上手くなってる。いい感じだよ。

先生は、いつも私に温かい言葉をかけてくれる。…いいにくいけど、そんな先生が、私は大好きだった。

サキ)ところで…。メイちゃん、部員が一人だけって寂しくないかな。

メイ)…私は、このままでいいです。

サキ)…え、どうして。

どうしてって…。言わせないでくれよ、恥ずかしいなぁ。

メイ)こうやって…。サキ先生と二人で、絵に向き合える時間が、私にとっては幸せなんです。

サキ)め、メイちゃん…。

先生は、驚いた表情を見せてきた。私も、今のは取り消したいくらいだ。でも本心なんだよな…。

サキ)…。ありがとう。

メイ)はは…。

私の絵心は、みるみるうちに成長していった。いつしか私は、勉強、友達などどうでもよくなっていた。ただ、美術だけが、私の心を創造していた。

サキ)メイちゃん、今度のコンクール…。応募してみない?

メイ)え…。私が?

サキ)うん。ほら、申し込み方法とか書かれた紙あるから、挑戦してほしいな。

私は先生から、コンクールに関わる紙を受け取った。

メイ)…。考えておきます。

サキ)うん。

コンクールか…。まあ、気が向いたらでいいかな。今の人生は楽しいし。私の人生は、順風満帆だった。好きな先生と絵に打ち込む毎日。ずっと、こんな日々が続くと思ってた。







そんな良き人生は、ある時を境に、潰えた。









私は、いつも通り、美術室で絵を描いていた。

メイ)…。今日はこないなぁ。

先生が来ない。とはいっても、どの部活の顧問も忙しい時は来ないこともある。サキ先生だってこれまでに来ていないことはあった。私は、特に違和感はなかった。







「では、次のニュースです。」

私は、家に帰ってニュースを見ていた。そして、ある一つのニュースに、五感全てが震えた。

「刃物を持った男1名が、殺傷罪の容疑で逮捕されました。被害者は、この地区の…学校で、美術教師を勤めているサキさん。」

メイ)…。…え?嘘?

私は聞き間違いを信じた。しかし、真実は嘘には勝てない。

「サキさんは、刃物によって腹部を刺されており、意識不明の重体となっております。」

メイ)…。

「容疑者は、イライラしてて、誰か殺したかった。と、容疑を認めています。」

メイ)…。

あんまりだ。サキ先生を、そんな身勝手な理由で。通り魔には些か腹が立った。が、私がどうにかできる話ではない。

メイ)…。サキ先生、大丈夫かな…。

ただただ、先生が心配だった。もし死んじゃったら…。

メイ)…。コンクール…か。

ふと、私は、コンクールのことを思い出した。

メイ)…。
                                 続く
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