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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

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せいやの冒険日誌

2020-08-10 00:20:43.0 テーマ:その他

[長編茶番]寛大な芸術  第6話

私は、その日からただただ絵を描き続けた。加害者への怒りと、先生への憂虞。その神経を得た私の美的スキルは、あらゆる意味で奇抜だった。

メイ)もっと…。こんな平凡な絵を描いても、何も評価されない!

私は、溢れる感情を、絵の具と共に画用紙にぶつけた。私の絵は、恐ろしく奇抜だった。しかし、同時に、なにか温かさも秘めているような感じもした。

メイ)…よし、もう少し…。

メイは、暗い色と明るい色のコントラストを意識し、塗った。

メイ)…。出来た。

メイは完成させた。この絵は無論…。

メイ)…コンクールに応募しよう。





リョウト)さて…。今回はどのような作品が集っているかな。

俺はリョウト。今、コンクールに出された作品をチェックしている。本来は、妻のサキと二人で見るんだが、今はとある事情で…。

リョウト)…ありきたりな作品ばかりだな。今回は。

こう、変わった作品はないのか…。…ん?

リョウト)こ、これは…。

俺の目は、とある作品を捉えた。

リョウト)なんて奇抜な作品…。

題名は…。「永久の二人」か。 リョウト)暗い雰囲気でありながら、二人の服装の色は明るいものがベースか。ゴーレムが壁から出てるという表現もなかなか変わっている…。作者は…。……。ほう。

俺は、作者を見て面白くなった。サキ…。お前、目利きはいいんだな。



メイ)うーん…。

私は今日も絵を描いている。そして、私は先日、賞をもらった。

ショウタ)メイ殿、コンクールにて入賞したことにより、これを賞する。

メイ)ありがとうございます。

このような表彰式があったのだ。

メイ)難しいなあ…。

私は一人で絵を描いていた。最早慣れた。しかし、それも今日までだった。

ガチャッ

メイ)!

突如、美術室の扉があいた。入ってきた人を見るなり、私は涙が溢れでた。

メイ)…サキ先生!

サキ)ふふ、メイちゃん…。頑張ったね。

私は、先生に飛び付いた。先生も、私を抱き締めてくれた。ミントのような優しい香りがするのを私は感じた。

メイ)私、入賞できました…。私、やりました…!

サキ)うんうん、よく頑張ったね…。本当にすごいよ…。

私は先生に抱きつきながら、涙を流して訴えた。先生も、私に優しく応えてくれた。

メイ)けれども…。先生が無事に帰ってこられたのが一番嬉しいです…!

サキ)うふふ、ありがとう…。

サキ先生も帰ってきた。また、二人で絵に取り組める時間が戻ってくるのだ。私は嬉しくて仕方なかった。
                                 続く
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