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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

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せいやの冒険日誌

2020-11-13 23:18:56.0 テーマ:その他

[心言少女]第1話  病弱なリウ

[今日も、とても平凡な1日でした。]
ある病院の一室で、とある少女は日記を綴っていた。その日記には、彼女の憧れと、嘆きが一心に詰まっていた。
[…。]
彼女の名前はリウ。とある病気を患わっている、9歳の少女だ。リウはベッドから身をのりだし、窓の景色を視界にいれた。彼女の瞳には、元気に動いてサッカーやバスケットボールを楽しむ少年たちの姿が映った。
[…私もあんなに動けたらな。]
…そう、リウは生まれつき、足の自由がきかない体質だった。おまけに、話すことさえできない体質でもあった。彼女は、物心がついた時から親の存在を認知していない。存在しているのかという情報さえ、彼女の記憶は把握していないのだ。
[この扉の外に出たら…。私も、あんなことができるのかな。]
リウは、毎日、自由に動けて、他の人間と話している自分の夢うつつをしていた。他の人間の「当たり前」に、彼女は非常に憧れを抱いていた。病院の色のない壁しか見たことのない彼女は、外への世界への好奇心が強かった。
[私も、いつか動けるようになりたいな。話せるようになりたいな。]
日記の締めはいつもこうだ。しかし、何も知らない彼女はこれしか書くことができないのだ。本当は彼女が幼いうえに普通でないとはいえ、自分のこの病気が簡単に治るものではないということは分かっているのかもしれない。微かに治る期待があるのか、諦めているのか、どういった気持ちで前述の決まり文句を綴る真意を知る由はない。
[外も暗くなってきたな…。おやすみなさい。また明日。]
夜になると、彼女はベッドに身を委ね、ゆっくりと目を閉じる。希望のない明日へのバトンタッチの瞬間である。今日も明日も、いつまでもやることは同じ。事実、今までがそうだったのだ。
[…。]
しかし、今晩の彼女は少し違った。彼女の目から、涙が零れおちた。その涙は、枕を湿らせた。何故自分だけ他と違うのか。遺伝、生まれつきといってしまえばそれだけかも知れない。けれども、彼女はいくら考えてもその問題の答を見つけることはできない。そんなことを今日も考えているうちに、彼女は脱力して枕に頭を打ち付け、動きもしない足が浮いてまたベッドに落ちた。今晩の彼女は、なかなか寝付くことができなかった。
[おやすみなさい…。]
彼女は、涙を止めることのできないまま、目を無理やり閉じた。



[…。]
今日も彼女は窓を眺めていた。土のグラウンドで、元気に走り回っている少年たちをじっと見つめていた。そんな時だった。
[…!]
ある少年が、サッカーボールを蹴った。ボールはすごいスピードで吹っ飛び、キーパーを避けてゴールに突っ込んだ。
[す、すごい…。]
リウは驚きから、その少年を見つめ続けていた。その時である。
「ん…?」
[あ…。]
偶然にも、リウはその少年と目線が合った。リウは恥ずかしくなって急いで視線を反らした。しかし、直後に再び覗いた。少年はまだリウのことを見ていた。
[ど、どうしよう…。]
リウはどうしようか迷ったが、少年に対して両手でグーから親指を上につき出した。リウは、これをグッドという意味だと捉えている。少年は、リウとあまり歳が変わらなさそうな幼い男子だった。
「なんだあいつ…。」
少年は照れ隠しをしてリウの方を少し睨んだ。リウはそんな少年に恐怖心を覚えて、窓から身を潜めた。少年は、嬉しさと恥ずかしさ、悲しさの境に立たされていた。
[あの子、ちょっと怖かったなあ…。でも、さっきのあのシュートはかっこうよかったな。]
彼女は、その出来事を日記に綴った。これも立派な日記の内容である。

そして、この日こそ、リウの人生を大きく変えるきっかけとなる。
                      to be continued
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