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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

ライブカメラ画像

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せいやの冒険日誌

2020-11-15 00:34:09.0 テーマ:その他

[心言少女]第2話  来訪のルマ

リウは今日もベッドの上で寝転がっていた。リウはテレビを見ていた。男女の恋愛コメディは、リウにはまだ理解しがたいものだった。しかし、リウは淫らな瞳でそれを見ていた。
[これが羨ましいっていう感情なのかな…。とても不思議な気持ち。]
彼女はこの番組と共に、先日見た少年のことを思い出した。
[…今もあの人、スポーツをしているのかな。]
彼女はあの少年のことを忘れられずにいた。それが何故かは、彼女自身も分かっていない。というより、分かるはずもない。一目惚れなのかどうなのか。分かりたくても心が否定しているような気持ちなのだ。
[覗いてみようかな…。]
リウは、窓から景色を覗いてみた。サッカーをしている少年たちの姿が、彼女の瞳に映った。
[あ…。]
そして、またあの少年がいた。リウは少年を見つめていた。どういうわけか、リウの視線はあの少年を捉えることを強く望んでいるようだ。
[あ…。]
少年は少女の視線に気付き、目を合わせた。
「ん…。またあいつか?」
少年は、訝しげにリウを見つめだした。
「一体なんなんだあいつは…?」
リウは少年の目線に緊張しつつも、少年から目を反らさなかった。
「…。」
少年は、結局しばらくして、そっぽを向いた。
[不思議な人…。他とは違った人って感じがするなあ…。]
リウはそんな気持ちで、窓から視界と存在をシャットアウトした。



ある日の朝のことだった。
「コンコンッ。」
[っ…!]
リウは驚いた。生まれてはじめてドアを叩いてくる人が現れたのだから。
「入るぞ。」
ドアの外から声がきこえた。と同時に、ドアを開けられた。入ってきた人物は…。あの、窓越しによく視界を合わせていた少年だった。
「この部屋で間違いないな。」
[…。]
リウは緊張のせいか、声をだせ…いや、そもそもリウはもともと声を出せない体質だ。
「お前、なんかよくおれのこと見てくるけど、一体なんなんだよ?」
[…。]
リウは戸惑った。そして、紙に文字を書きはじめた。
『わたしはリウです。生まれつき足が動かず、こえを出すこともできません。こえはきこえるので、何を話しているかは分かります。』
「はあ?お前嘘だろ…?」
少年は信じられないという顔でリウを見つめる。リウも顔をしかめてしまった。
「わっ!」
[…!]
突如、少年はリウを驚かせた。リウは表情こそ驚いたが、開いた口から声はでなかった。
「…まあ、声が出ないのは満更じゃないみたいだな。」
少年は、リウのベッドの近くにあった椅子に座った。
「自己紹介が遅れたな。おれはルマ。」
『きみは…ルマくん?』
「ああ、そうだ。」
『わたしはリウ。』
「へえ、リウってのか。」
ルマの反応に、リウは少し嬉しそうに頷いた。
「なんでお前は最近おれのこと見てたんだ?」
ルマの急な質疑に、リウは困り顔を作った。
『ルマくんのシュートがかっこうよかったんだ。それで、ルマくんのことが気になるようになったんだ。』
リウは本心をそのまま書いた。抵抗がなかったのは、彼女にとってルマがはじめての話し相手だったからかもしれない。それ故に心を許したのが所以か。
「ふうん…。そういやそんな日もあったかな。」
『ルマくんは何さいなの?』
リウは年齢をルマに尋ねた。年齢が近ければ友達になれると思ったのかもしれない。
「おれ?9歳だけど。」
[わあ…!]
リウは嬉しくなって、ルマの手を突然握った。
「な、なんだよ急に…。…まさか同い年か?」
リウは、満面の笑みで大きく頷いた。その表情に、ルマは恥ずかしさ故かそっぽを向いた。彼の顔は赤みを帯びていた。心なしか、ルマも嫌がってなさそうだ。そしてリウは、紙に文字を書き、ルマに見せた。
『わたし、お友だちがほしかったんだ。ルマくん、これからあそびに来てくれたら、うれしいな。』
「んー…。」
ルマは顔をしかめた。そして、
「…とりあえず今日は帰るわ。」
ルマは椅子から立ち、ドアをあけた。出る直前リウが笑顔で手をふっている描写が、ルマの瞳に映った。そしてルマは、ドアを閉めた。
                      to be continued
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