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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

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せいやの冒険日誌

2020-12-27 21:28:57.0 テーマ:その他

[心言少女]第10話  記憶

「入るぞ!」
いつもの声が、早朝から病室に響きわたった。
「すぅ…。」
しかし、リウは眠っていた。普段、大きな音を発しない彼女が寝息をたてているのは、ルマからしても斬新な気分だった。
「…。」
ルマは、リウを起こさないように、静かに病室へと足を踏み入れた。ルマは、普段あまり見ない病室の内装を見渡してみた。
「…。」
特に、これといった変わったものはない。よくみると、リウの眠っているベッドの近く、言い換えると部屋の隅に、ウサギのぬいぐるみがおかれていた。
[なんだ、リウってこういうのが好きなのか?]
入手経緯は不明瞭だが、きっとこういうのが好きなんだと自分に言い聞かせた。
[クリスマスにウサギ関連のグッズとかあげてもよかったか…?]
それ以外には、リウのベッドのそばにあるシェルフの上の鉛筆、そして、日記があった。ルマは、日記に目をやった。
「…。」
ルマは、そっと日記を手にとった。幸いか、リウはまだ熟睡している。ルマは、そっと中身を開いた。

「11月15日
今日も平凡な1日でした。まどごしの景色を見ることが、わたしの毎日の楽しみです。しかし、さすがにあきてきました。わたしも、いつかあるけるようになりたいな。しゃべれるようになりたいな。」

「…。」
ルマは、悲しい気持ちになった。語尾の決まり文句は、はたして少女の何を意図しているのか。彼女の希望か?彼女の夢か?…ルマはそうは思わないだろう。では、何か。
[…。リウ。]
何故だか、ルマは自身の約諾の達成を約束した。
[…。そんなに辛いのか。]
何故も何もなかったか。彼女の悲痛な叫びは、とても文章だけに収まらなかった。ルマは、そっと次ページを開いた。

「11月16日
今日は、ある男の子をまどごしに見ました。サッカーっていうのかな。ゴールをしていてかっこよかった。黒とむらさきっぽい色のかみの毛の人だったな。」

[…これ、おれか?」
リウの指す少年の特徴は、ルマと一致していた。
[しかし、サッカーなんてしてたか…。]
ルマは、自身の記憶の整理を図った。しかし、どうにも思い出せなかった。ルマは、ページを開いた。

「11月17日
今日、きのうも書いた男の子が、なんとわたしのところに来てくれました。少しこわかったけど、とても優しい人でした。ルマくんっていうみたい。また、明日も来てくれるかな。楽しみだな。」

[ああ、この日か。]
ルマは、はっきりとこの日を覚えていた。リウとはじめて会った日であることが所以か。
[…。そういえば、リウまだ寝てるのか?]
ルマは、思い出したかのように、後ろを見た。
       『何見てるの?ルマ。』
「わ、びっくりした!」
リウは真顔で、紙をルマの方に広げていた。ルマの驚いた反応をみて、リウは楽しそうに微笑んだ。
「ご、ごめん、見ちゃダメだった?」
リウは、少し顔を赤くして、首を横にふった。
「なんていうか…。」
ルマは少し言葉を整理してから、話し始めた。
「なんか、おれ、本気でお前の病気を治したくなったよ。だから、最善は尽くす。」
リウはその言葉をきいて、嬉しそうに笑った。さっと文字をかきたし、ルマに見せた。
『きたいしてるね、ルマ。』
ルマは、笑顔で頷いた。
                      to be continued
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