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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

ライブカメラ画像

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せいやの冒険日誌

2020-12-30 16:48:58.0 テーマ:その他

[心言少女]第12話  丹念

ルマは、希望を見出だして以降、ずっとマッサージを続けていた。可能性が生まれた以上、本人のやる気がでてくるのも当然だろう。リウも、ルマのマッサージに大いなる期待を寄せていた。
「…なあ、リウ。お前、もし動けるようになったら、何したい?」
突然の質問だった。リウは、珍しくゆっくりと紙に文字を綴っている。途中、鉛筆も止まりながら、リウは真剣に悩みながら文字を作っていった。そして、その紙をルマの方に提示した。
『もちろん、ルマといっしょにあそびたい。車イスでは行けないような所に行ったり、足を動かさないとできないようなことをしたい。』
回答としては、非常にベターだ。しかし、同時にこれほどまでの模範回答もないだろう。ルマは、この回答を見て共鳴動作を感じた。ルマの願いは、この文の、ある一ヶ所を除いてすべて同じなのだから。
「はは、そうか。」
ルマは、軽く笑って、マッサージを続行した。
[…!]
突然、再び奇跡は起きた。
「…。リウ、前動いた足は?」
リウは、左足を手で触った。
「…。そして、今動いたのは?」
リウは、右足を手で触った。
[…。]
リウとルマは、片手でハイタッチした。
「いける…。いけるぞ!」
リウは、ルマの手を一方的に握手した。かつてないほどの笑顔だった。
「よし、それじゃあ…。」
ルマは、リウの足が両方僅かに動くのを確認し、それまでのマッサージを中断した。そして、今度は、足を上や下や、関節を曲げることを重視したマッサージに切り替えた。歩けるようにするためだろう。
「これは感覚以前に、しっかり曲げるしかなさそうだな。」
リウは、ルマにされるがままだった。自分では動かすことのできない足が、今はとても柔軟に動いている。
[私の力だけで、これくらい自由に動かせたらなあ…。]
そんなことをリウは思っていた。
「リウちゃん、入りますよ。」
そんな時、突然ドア越しに声がした。ルマは反射的に驚いたが、リウは別に驚かず、扉の方を見つめていた。扉が開いて入ってきたのは、看護師だった。どうやら、リウの昼食を持ってきたようだ。
「あら、君は…?」
看護師はルマの存在に気付き、ルマに尋ねた。
「る、ルマです。リウの…友達です。」
ルマは、非常に緊張した様子で答えた。
「そうなんだ。仲良くしてあげてね。」
看護師は、笑顔でそうルマに言い、食事をおいて病室から出ていった。
「そうか、お前だって食事するもんな。」
リウは頷いた。リウは、文字を書きはじめ、紙をルマに見せた。
『おなかすいてない?』
ルマは、その文字を見た瞬間、急にお腹が減った感覚に襲われた。ルマは、小さく頷いた。リウは、食事の中にあったパンをルマの方に差し出した。
「え…。くれるの?」
リウは、笑顔で頷いた。ルマは、リウの持っているパンを手にとった。
「…これ、何?」
リウは、ある種想定外の質問に戸惑った。そして、すぐに文字を紙に書き、ルマに見せた。
『ただのパンだよ。』
「パン…。」
ルマは、パンを一口食べた。
「…。」
微妙そうな表情をしている。もともと味がない以上、仕方ないだろう。ともあれ、お腹がすいていたルマはすぐに食べきった。
「ありがとう。」
ルマは、ぼそっと呟いた。リウはそれも耳にいれつつ、残りのメニューを食べた。しばらくリウは食事を続けた。そして、食べ終わって、皿を整えて近くの机においた。
「…おれ、いつも丁度食事時間じゃない時に来てたのか。」
ルマは、そう思わず呟いた。
「よし、マッサージ再開するか。」
ルマは、再びマッサージの姿勢に戻った。 
                     to be continued
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