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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

ライブカメラ画像

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せいやの冒険日誌

2021-02-14 10:55:07.0 テーマ:その他

[呪校怪談]第2話  牙を剥く七不思議

「ガチャガチャ。」
ルマとリウは、血の気が引くのを感じた。ルマは、何度も扉を開けようと力をいれる。しかし、既に出口は閉ざされていた。
「う、嘘だろ…?閉じ込められた…!?」
ルマは、一気にパニックになった。リウも、とても不安そうに、ルマを見つめている。
「…ねえ、ルマ。もう一回、この部屋を探索してみない?」
一縷の希望も見いだせるか怪しい提案だが、現状、賛同するしかなかった。ルマは、しぶしぶうなずいた。そして、職員室の方を振り返る。
「………!」




二人が振り返ると、職員室の中央の方に、男が立っていた。しかし、こんなところに突然現れるなど、当然、生身の人間ではなし得ない技だろう。
「…る、ルマ、見て…!あの人…。片腕がないよ…!?」
リウは、知りたくもないような情報を、ルマと真っ先に共有した。しかし、ルマからすれば、もう一方の、存在する片腕に、恐怖を覚えていた。
「…リウ、あいつ…。大バサミ持ってるぞ…!?」
リウは、一気に背筋が凍った。逃げたいが、逃げ道もない。男は、ニヤニヤ笑いながら、ゆーっくりと、リウたちに近づいて行く。おそらく、この大バサミで、リウとルマを切り殺そうとしているのだ。
「…そ、そうだルマ!さっき見つけた鍵の束の中に、職員室の扉の鍵があるかも!」
「それだ!」
リウの一声に、ルマは我を取り戻し、鍵の束を取り出した。そして、一心不乱に、鍵を次々と試す。
「…ああくっそ!全然ささんねえ!」
鍵は非常に多く、何個試しても終わらないし、そんなことをしている間に、刻一刻と、男は近づいてきている。
「る、ルマ!急いで…!」
急いでいないわけがないが、いかんせん当てはまらないのだ。男はニヤニヤ笑いながら、大ハサミを掲げ始めた。リウは、ルマにしがみつきながら、にじり寄ってくる男を見つめていた。
「…よっしゃ開いた!」
ルマは鍵を持ってない手でドアをすぐ開け、しがみついているリウもろとも、職員室から飛び出した。そして、すぐさま職員室のドアをしめた。
「はぁ…はぁ…。」
冷静さを失っている故か、職員室の鍵をしめ忘れていた。しかし、さっきの男は、職員室から出てこない。
「…さっきの人、職員室からは、出てこないみたいだね。」
安心してもいいはずだが、二人は、生きた心地をしていなかった。
「…多分、あれ、七不思議じゃねえかな。」
リウは、ハッとした。
「…今すぐ帰ろうよ。」
ルマは、静かにうなずき、玄関の方に猛ダッシュした。そして、玄関のドアを開けようとするが…。
「く、なんで開かないんだ!?」
玄関は開かない。ルマは、鍵の束を、粗方試したが、開くことはなかった。
「…なんてこった。」
ルマは、脱力し、その場に座りこんだ。さっきの男が、七不思議と定まったわけではないが、あんな危険な存在が、あと6体もいる、なんて考えると、当然の感情だろう。
「…ねえ、ルマ。図書室行こうよ。」
ルマは、その声から、脱力した力を取り戻し、立ち上がった。そして、図書室の方へと歩いていった。さっきのあの男のように、突然、何が出てきてもおかしくない。さっきの存在を知ってから、リウとルマは、常に緊迫感に押し潰されそうな感じだった。とりあえず、何事もなく、図書室の前についた。ルマは、鍵の束をさし始めた。今回は、すぐはまったようだ。
「ここが安置ならいいけどなあ。」
図書室を開けて、中に入った。相変わらず、電気はついていない。つけることもできない。
「…あ、ルマ。あそこの机に…七不思議についてっていう資料があるよ?」
きっと、この二人以外にも、この学校に忍んだ者が、用いていたものだろう。ルマは、その資料を手にとった。
「…。やはり。」
ルマは、なにか確信したようだ。
「…やはり、さっきの奴は、七不思議の一人だ。」
「…。」
                                 続く
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