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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

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せいやの冒険日誌

2021-04-06 01:28:16.0 テーマ:その他

[呪校怪談]第11話  傀儡少女

ルマはとりあえず、見るなという大量の文字を、消しゴムで消していった。消している間も、精神的に疲れがたまっていく。一文字一文字に、なにか怨念的なものを感じるのだ。消し終わった時には、ルマは疲れきっていた。なんだか動く気にもならないので、机の上に置いてあった、七不思議に関する本を開いた。
「うーん…。」
何となくで開いたページは、家庭科室の七不思議に関するものだった。ルマはなんとなく読むことにした。

・会話人形
生息地  家庭科室
昔から、この学校には、とある人形があった。みた感じは、特に何の変哲もない人形なのだが、とある噂があった。夜に、その人形と話すことができるという噂である。実際、生徒の中には、その人形と話したと証言する者もいた。しかし、奇妙なことに、その人形と話すと、心が奪われてしまうらしい。何でも、相手の辛いところに同調し、心を奪うからだそうだ。人形と話したという者は、その情報通り、感情が消えたらしい。そういった意味では、人に害を与えるが、危害を加えたという情報は確認されていない。

ルマは、弱点のページを開いた。

この人形は、人に危害を加えるといったことは確認されていないため、対処法は明瞭ではない。人形に心を奪われないためにも、家庭科室には近づかないのが一番の対処法と言えるだろう。

ルマは、ふーんと見ていた。
「…。待てよ。」
ルマは、とっさに、もう一度概要のページを確認した。そして、ある可能性を考えた。
「…もしかしたら。」
ルマは、大急ぎで、家庭科室へと走っていった。幸い、図書室から家庭科室へは、距離はかなり短い。家庭科室の前までつくと、ルマは、聞き耳をたてた。
『…だ…ね。』
[この声は…!]
よーく聞き耳をたてないときこえないくらい、小さな声ではあるが、ルマは、一瞬でその声が誰か把握した。すぐに鍵の束を取り出し、家庭科室の扉を開け、中へと入った。そこには、ルマの想像していた光景が広がっていた。
「…。」
「…ねえ、そうだよね。君はどう思うのかな。」
中央にある椅子に座った少女が、机にある人形に向かって喋っている。
「…リウ!」
ルマは、少女に向かって、大声で叫んだ。少女は、その声に反応し、ルマの方へと振り向いた。
「…あれ、新しいお友達かな。いらっしゃい、歓迎するよ。」
少女の目には生気がない。まさに、漆黒色の目だ。ルマは、少女の手を掴んだ。
「帰ってこい!」
ルマは、少女を引っ張って、家庭科室から出ていこうとする。
「わー、引っ張らないで。怪我しちゃう。」
人形は、部屋から出ていく二人を見つめていた。
「急げ…。急げ…。」
ルマは、少女を引っ張りながら、図書室へと走る。図書室について、すぐに扉を開け、中へと少女を押し込んだ。そして、少女を椅子に座らせ、対面に自分も座った。そして、ルマは少女に向かって話し始めた。
「リウ、おれのこと覚えてるか!?」
「おれのこと…?うーん、新しいお友達だよね。」
ルマは頭を抱え、少し考えたあと、少女の肩を強く揺すった。
「リウ、思い出せ!おれだよ、ルマだよ!」
「ルマ…?それが、君の名前?かっこいい名前だね。」
諦めず、ルマは、少女の肩を揺らし続けた。
「リウ!思い出せ!おれたち親友だろ!目を覚ませ!」
「親友かどうか知らないけど、私は既に起きてるよ。」
ルマは、絶望しかけた。どうやら、心が本当に失われかけているようだ。このままでは、ルマの記憶が完全消去されるのも時間の問題だ。ルマは、最終手段に入った。ルマは、右手を広げた。そして…。
「目を覚ませ!リウ!」
平手打ちが、思い切り、リウの頬に直撃した。少女はのけぞり、叩かれた部分を両手で抑えている。しばらくして、少女は、両手をひっこめ、ルマの方を見つめた。
「…あれ、ルマ、なんで私の方を見てるの?」
その声をきいた瞬間、ルマは、目を輝かせた。
「り、リウ!戻ったんだな…!?おれのこと、思い出したんだな…!?」
「思い出すも何も、忘れるわけないよ…。」
ルマは、リウに飛び付いた。全身で抱き締めた。
「る、ルマ、どうしたの…?」
「よかった…。本当によかった…!」
リウは状況を飲み込めていないようだが、とりあえず流れに身を任せた。
                                 続く
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