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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

ライブカメラ画像

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せいやの冒険日誌

2022-11-15 17:36:19.0 テーマ:その他

[繋縛のディール]第1章ー1 出会い

「ザーーー………。」
朝から降り続けている雨と、鳴り止むことを知らない風達が、一人の少女の目を覚ました。少女は、若干痛む頭を抑えながら、ベッドからゆっくりと体を起こす。まだはっきりとしない視界を宛に、周囲を見渡した。何故だか、その少女にとっては、記憶にファイルされていない情報ばかりだった。冷静に分析を試みるも、データと思考回路がまったく一致せず、それどころか既存のデータすら見つからない。ふと、自分のすぐ横にある窓に目をやった。多くの木と、草が生い茂っている。やけに天気も悪い。それ以外に、これといった特徴はなかった。少女は、まるで自分が封印されたかのような感覚に襲われるが、そんなことで気落ちしてはいられなかった。

少女は、寝ていたベッドから立ち上がり、とりあえず「何か」手掛かりにでもなりそうなものでも探すことにした。程なくして、自分がそこそこ広めの部屋にいたことに気付いた。ただし、その広さとは裏腹に、インテリアには全然こだわられていない。いや、むしろこだわっているのかもしれない。ベッドと机に、そこに隣接された椅子以外に何もないのは、どうにも形容し難い違和感を覚えるしかなかった。もっとも、部屋がもっと狭いならそんなことはなかっただろうが。そんな折、少女は、扉を見つけた。そして駆け足でそれに近づき、開き、その先へと足を踏み入れた。

扉の先には、横に、玄関のような小さなフロアと、もう一つの扉があった。少女は、玄関と思われない方の扉に先に手をかける。中に入ってみると、今度は随分と生活感があった。とはいえ、現代の物件のように、ハイテクな機能を有しているわけでもない。机に椅子そしてベッドがあるところはさっきの部屋と同じだが、何か調理が出来そうなスペースもあるし、間仕切りを置かれた程度の簡素な作りではあるが、風呂場を設けられていたりもした。タンスや本棚等もあり、ここなら十分生活ができてもおかしくはないように思われた。

少女は、そこにあった椅子に、今一度腰掛けた。そして、再考をし始めた。まず、現在の自分の状況の分析。まず、彼女には、今、一切の記憶がない。自分の名前が何か、自分は本当にここに住んでいたのか、考えても、引き出しからは、自分にまつわる情報がでてくることはなかった。もっとも、自分に関わる情報が消えただけなので、いや、だけという表現にしても大事ではあるが、言葉も何も覚えていないというわけではないようだ。とにかく、自分の記憶が宛にならない以上、どうにかして今こんなところにいる理由、目的を探すしかない。しかし、だからといってどうしたらいいか、少女には分からなかった。そんな折だった。
「ガチャン。」
玄関と思われる方から、扉が開く音がした。少女は、それに気付き、音の方へと目を向けた。そして、何者かが、こちらの部屋に歩いてきているのを察知した。「ガチャン。」
そして、その何者かが、部屋に入ってきた。
「…!」
「…!」
その者と少女は、目が合った。しばらく目を合わせていたが、先にその者が声を発した。
「…目覚めたんだね。」
落ち着いた雰囲気の、青年だった。少女は、彼の発言から、自分が長く眠っていたことを察知し、小さく頷いた。
                      続く
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