ダムナティオ・メモリアエ(ラテン語: Damnatio Memoriae)は、
古代ローマで元老院がその支配体制へ反逆した人物に対して行った措置を指す。
日本語の訳は「記憶の破壊」または「記録抹殺刑」など。
ダムナティオ・メモリアエを受けた人物は、その一切の存在が無かったとして、
自らが遺したあらゆる痕跡を抹消された。
先日、わたしの古い友人がアストルティアから消えた。
彼女は全ての記憶を、自ら消したのだ。
名は体を表すというけれど、当てはまっているのか、どうか。
わたしが初めてフレンドになったのは、ツスクルで8/2に出会った
キエルという人で、彼女は私に遺産と手紙を残して消えた。
今回の彼女は永遠という意味の名前を持つ方だったが、永遠に咲く
桜はもう、見られそうも無いのは名残惜しい。
何かを失えば、それと同等の物が生まれると信じているわたしは、
ここでも何かが生まれるのではと感じた。
このところ、わたしを常闇の聖戦に誘って下さる方が何人かある。
以前に共闘した覚えは無いけれども、不思議とこういうことが。
わたしといえば、竜牙石の販路が「その他」であることも忘却する
まことの愚物だけれど、それでも勝てるのは周囲の強さによるもの
だとの認識でいる。
ここにももう何度書いたか覚えていないけれど、
「自分が四人いて勝てない戦いには挑んではならない」
こうした戦いに挑むたび、座右銘が頭の中に蘇ってくる。
常闇竜との戦いすら、わたしは自ら記憶を破壊していたのかと。
かたや、今日は友人欄が増えた。
自然な成り行きで為すことは心地よく、
わたしの好みである。
そう、失ったものはすぐに、同等のものが得られる。
わたしの失った闘いの記憶は、
白騎士物語の頃のような記憶はいま、どこにあるのか。
一人で巨大モンスターを撃破し、
大群を極大魔法で粉砕していたあの頃のような。
あの頃は飽和するほどの力があったように錯覚していたけれど、
それを今でも思い出すだに懐かしく、とわの記憶に重ねている。