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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2019-11-29 21:24:04.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第24回~リンクの原動力~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります。執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「かいりー!ぱにゃー!助けてー!」
とマユミが叫ぶ。

その声に気がついたかいりは、直ぐ様後ろを向く。そこには、
兵隊ような風貌をしているが色合いがとても不気味な鎧を身に付けた
人間の男が、マユミをその手に捕まえ、たたずんでいた。

「あんた!何してるのよ!」
剣を男に向ける。しかし全く動じる様子はなく、むしろ口許に
わずかながら笑みが浮かぶ。すると男の姿が煙にまかれ
徐々に変化していく
「何!?」
「かいり、戦う準備!」
ぱにゃにゃんが言うと、すぐにかいりは武器を構える。

男は人間の姿から、体が大きくなり、どっしりとした大男に
なった。その姿は色こそ違えど死神の騎士そのものだった。
「俺はァ、エゴート団の魔幻兵ポベードル。我が主の目的のため、
このちっこいのは頂いていくぜー。」
「待ちなさい!」「マユミを離しなさい!」

二人の声が重なるのと同時に、かいりの左手には
火炎の玉が出来上がっており
「「メラミっ!!」」
叫び、火球を撃ち放つ。その球はポベードルに当たるかと
思いきや、煙か何かに通り抜けるように飛んでいき、背後の
岩を破壊する。

「どこを狙ってるんだ?俺はこっちだ!」
かいりから見て、少し左にいつのまにかポベードルの姿があった。
さらに囲むように、ポベードルの姿がいくつもあった。

「これは・・・かいり!今度はベギラマを使う準備するから、
合図したら、剣を横に振って!その間、アイツらに直接攻撃よ!」
「わかったわ!」
そういうと、かいりは取り囲んでいるポベードルに向かって直接攻撃を
仕掛ける。が狙いは正確なものの、斬るもの全てに実体がなく、
手応えがない。攻撃を外すたび、野太い笑いが飛び交い
かいりを少しずつ苛立たさせる。

「もーどれが本物よ!」
「落ち着いて、大丈夫~見つかるから・・・」
かいりの中で、ベギラマの呪文の詠唱を行いつつ、何かを探る
ぱにゃにゃん。すると”よし!”と言う言葉と同時に

「かいり!左に向かってベギラマ撃つよ!」
「オッケー!」
そういうと、左に体を向け

「「ベギラマ!!」」
剣先に炎の力が集まり、それを振るうと炎の壁が出来上がり、
その先にいるポベードルたちに襲いかかる。

「ぬわぁー!!」
声を上げて、炎に飲み込まれていった。すると、攻撃を
受けていないポベードルたちもどんどん消えていき、
かいりの見る前には、黒こげになった鎧の男が横たわっていた。

「やった!」
とガッツポーズをし、すぐにそこに向かって歩き、
目の前まで来たその瞬間。黒こげの男もボワッ!と煙を
吹き出し消える。

すると、二人の背後で何事もなかったように大声で
笑うポベードルの姿があった
「勝ったと思ったか?・・・残念だったな、俺は未だに
なんともないぞ?」

と言うと、かいりは両手剣を握りしめ、
もう一度攻撃しようとした時、
「待ってかいりっ!」
ぱにゃにゃんが言うのと同時に、かいりから突然分離してしまう。
すると途端に体が重くなり、そのままこけてしまった。

「うくく・・・体が重い・・・どうして・・・」
と言うと、お腹がいきなりぐぅ~と鳴った。かいりはあっ・・と
思わず声出してしまい、少し顔を赤くする。これには捕まっている
マユミにあちゃーっていう顔をする。
「トリカラトプスを50匹倒した後だから、スタミナ切れね・・・」

そう話していると、ポベードルは再び野太い笑いをする。
「どうやらへばったみたいだな?…では、俺はこれで行かせて
もらおうか」
と、マユミを懐から出した小さなかごに閉じ込める。そして煙が
ポベードルとマユミを包む、

「待ちなさい!」
かいりは、剣を杖代わりに立ち上がり、飛びかかろうと
したが、煙はその直後に消えてなくなり、そのまま地面に
飛び込む形になった。状況をすぐに確認し、立ち上がり
そのまま探すように、走りだそうとした時

「待って、かいり。マユミなら大丈夫よ」
「大丈夫って…すぐに探しにいかなきゃ!」
「落ち着いて、かいり。焦らなくても大丈夫だって話♪」

ぱにゃにゃんは、自分の左手を広げるとピンクの
光の球が飛び出す。それはフワフワと浮かぶ。
「それ、何?」
「いわゆる捜索するための魔法みたいなものよ。
マユミはこれで追えるわ」
「じゃあ、早速追いましょ!」
すると再びかいりのお腹から、ぐぅ~と鳴る。

「追う前に・・・まずは何か食べないとだね」
「う・・・うん」

続く。
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