これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
割と強引ぎみに終えてしまいました「かいりさん達VSポベードルの戦い」
そして、ちょっと会話パートと最後にルクレツィアさんに追われる二人に
助けは…。
ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アスカが目を背けてしまう程の盛大な罰ゲームが終わり、それを受けた
巨躯は地面に突っ伏していた。かいりも満足した言わんばかりの顔で
微笑んでいた。
妖精二人も、リンクを解除して今は嬉しそうにかいりの周りを
飛び回っていた。
「壮絶な罰ゲームだったなー副官殿?」
「私が普段、総司令にやるのよりも重いですよ…あれは」
リンドウとアスカが話していると、ポベードルは今にも死にそうな
声で
「お…俺がたとえ倒れても、エゴート様の野望は成就する。貴様らに
…止める…手立ては…無い。……ぐふッ」
と言い残し、その大きな体は紫の煙を吹き出し消え去って行った。
「どういう事なのですか!」
「待て、ヤツの言葉そのものは挑発だ。気にするな」
リンドウはアスカを制止する。がその後に”だが…見過ごせもしないか…”と
付け加える。
そう話していると、マユミがかいりとぱにゃにゃんを連れて
二人の元にやってくる。
「かいりーあの魔法使いさんの隣に居るアスカが私を助けてくれたんだよ〜」
「ありがとーアスカ!場所までは分かったんだけど、このアジト物凄く
広かったから、マユミ一人だけを探すのが大変だったの!」
ぱにゃにゃんがお礼を伝えた後、互いに自己紹介が済んでいない事に気づき
それを済ませていると、
「おーい!」
と、男の声がする。それを聞いた五人は、一瞬身構えたが、リンドウがすぐに
「おっと、マージン殿とフツキ殿だったか」
「全く、俺たちをこれから指揮する総司令官は…どこにいったのやら」
「まぁー捜索をするついでに色々収穫はあったけどね」
敵が大騒ぎする状況に乗じて、様々な場所を調べ回ってのだろうか
二人の額には、うっすら汗が流れていた。
そしてマージンの手には、細身だが洗練されたデザインの
レイピアにシンプルな小盾とポーチが握られていた。
「それ!私の装備!」
アスカがビックリして、マージンの元へ行き
自分の装備を回収する。
「やっぱりな…さらった人たちのものか分からないが、
荷物が大量に溜め込まれた不気味な部屋があったんだ」
と、フツキがアジトの実態を説明する。
そんな横で
「おい、このこんなものもあったんだが…人形に
飾るものかな?この仕事が終わったら、持って帰るかなー」
と、マージンは自分のポーチから小さなスティックや盾を
取り出す。
マユミがその後ろから、覗くと
「それー!私のだよー!!」
マージンの手のひらに飛びついて、装備を回収していった。
「キミ達!話を聞いているのかい!?」
フツキが怒る。
「おう…聞いてる聞いてる」
「まぁー落ち着け。状況は概ね理解した…今の話で色々繋がったよ。」
「リンドウさん、”繋がった”とは?」
「私が今回、ここまで出向いて来たのは…アスカ殿、君の妹”マイカ”からの
報告で書かれていた本の回収と謎の集団の活動を停止させるためなんだ」
「おい…!今、マイカって?」
マージンとフツキも話に割り入ってくる。
「お二人は、マイカの事を知っていたのですか?」
「知ってるも何も、俺たちとマイカさんは一緒に遺跡探索をしたんだぜ」
「まぁでも、最後に仕事の報酬を渡された後。すぐに姿を消しちゃって
それっきりさ」
「そうか。報告で魔導書を探した際に、二人の冒険者の力を借りたとあったな。
奇妙なめぐり合わせだ。この件の関係者なら…マイカの動向も含めて
全て話すべきだな」
と、リンドウはマイカが二人の前から姿を消した後のそれまでの行動の全てと
探していた”幻闇の魔導書”に関する話をした。
「なるほどな…俺たちはとんでもない件に巻き込まれたようだなーフッキー?」
「顔がニヤついてる、巻き込まれて嬉しそうだぞ?」
マージンが嬉しそうにニヤニヤし、フツキは呆れ気味にツッコむ。
「ねぇーねぇーさっきから、あんた達なんの話をしてるのー?」
と、かいりがやってくる。
「もしかしてこの未来の英雄である私の力が必要かしら?」
「それは、えーと…」
アスカがちょっと困ったような表情になるが、直後に
「あぁ、今から必要になるぞ。かいり殿。それと今ここにいる
皆に聞いてほしいこともある。」
☆
場所は変わって、ある廊下。
「うぎゃー!!」「ボクたちを斬らないでー!!」
「トマトさーーん!!」
もう一つの戦いが始まる。
続く