これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
登場人数が増えて、色々考えていたらパートが飛びました。
ここから「ライティアさんとライカさん」VS「ルクレツィアさん」
の場面です!
ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うわぁああー!!」「ボクたちを斬らないでー!!」と、二人の声がエゴート団のアジトで響き、それを追うように
両手剣の風を切る音と壁やドアなどを破壊する音が鳴り響く。
「待ってくださいー!私がおいしく食べてあげますから、
怖がらなくても良いんですよ~?」
ルクレツィアは、笑顔を絶やさず容赦なく大きな両手剣を
振り回し続ける。
無我夢中で逃げていたライティアは、大きな部屋に出た時
その走りが急に止まった。
「わっわっ!…ライティアお姉ちゃん、どうし…あっ!!」
その顔に、困りの色を浮かばせながら
「どうやら…行き止まりに来ちゃったみたい」
振り返り戻ろうとしたが、ガッ!と両手剣を地に突き刺す音を立てて
通せんぼするようにルクレツィアが立ちふさがる。
「さぁーて、トマトさんたち。追い詰めましたわよ?」
不気味だが、本当に嬉しそうに話し続けるその状態にライカは
疑問を抱いた。
「もしかして、この人。マイカ…みたいに幻に惑わせられている?」
「えっ?…私には、ずっと私達をトマトとみなして笑っているようにしか
見えないけど…?」
「こんな状態になってる人に、最近会ったばかりなの」
「それって、いつの…」
ライティアが話を聞こうとすると、何の前触れもなく大剣を手に取り
飛びかかり斬りかかってくるルクレツィア。
「トマトさん!いただきまーすっ!!」
「…!!ライカちゃん、ちょっとごめんねっ!」
と、いきなり腰だめに抱えていたライカを上に放り投げ、おんぶする形に
して、ライティアは”しっかり捕まってて!”と叫び、息を大きく吸い
力を溜め込むと、彼女が得意とする浸透勁の一撃を飛びかかる
ルクレツィアに叩き込む。
☆
一方、ライティアとライカが追い詰められている頃。廊下の破壊痕を追いながら、ジンライ・フウライ・マイカが
走っていた。
「おいおい、これはどういう事だよ」
「こんな事ができる人って、今の所私、ライオウさんしか
思い浮かびませんよ?」
「いや、頭領はもっと凄いですよ。その辺の壁が吹き飛んでます」
「しかし、お嬢の声がこの先でしたのは確かだ!急ぐぜ!」
ジンライの言葉に、二人は答えた。
☆
「嘘でしょ…。今の全力を叩き込んだのに…」
ライティアは驚いていた。彼女の一撃は、確かに入ったが
両手剣に防がれており、それでなくても浸透勁。ダメージは体に
届くはずだったが、受けた本人はケロっとしており
恐怖を沸き立たさせる笑顔を返す。
「んふふ…今、何かされましたか?ん?…というか、なんで
トマトさんが私に反撃するのですか?…もしかして”おばけトマト”さん?
…と言う事は、私の畑に魔物が現れましたのね!ではなおさら、倒さなくては!」
状況がさら酷くなった。ルクレツィアは両手剣をまた構えて
二人に向かって斬りかかっていく。ライティアもそれに対して
避けていく一方になる。
「お姉ちゃん!どうして攻撃しないのー!?」
ライカが聞くと、よく聞こえる音でぐぅ~とお腹が鳴る。
「ごめん、もうお腹空いちゃって…力でないの…避けるのに手一杯」
「えー!!」
「終わりですっ!!」
ルクレツィアの一撃が二人を襲いそうになった時。
「”二重・中級火球呪文(ツヴァイファハ・メラミ)!!”」
呪文が唱えられる音がした直後に、2つの火球がルクレツィアを
襲う。しかし、それを難なく跳ねて避ける。
「「お嬢!!」」「ライカちゃん!!」
二人の前に、ジンライ・フウライ・マイカが横に入り間に立った。
「ジンライ!フウライ!マイカ!」
「無事ですかい?」
「誰か何か食べれるもの持ってない!?
ライティアさんがお腹空いて動けないのー!」
そういうとフウライが、自分の荷物から
「こんな事もあろうと思いまして、携帯用に包んだ
”バランスパスタ”と”ガタラにくまん”をそれぞれいくつか
持ってきておきましたよ」
それを差し出すと、ライティアの目の色が変わり
物欲しそうに嬉しそうな顔になる。
「フウライ!二人を一度下がらせて休ませろ、護衛を頼むぜ!」
「了解!マイカさん、ジンライをお願いします!」
「わかりました!」
「ジンライ!マイカ!…その人、ライオウと一緒に仕事する人
かもしれないから、傷つけちゃダメだよー!」
ジンライとマイカは、武器を構え