これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
二人のピンチを救う声!大詰めの続きです!今まで別行動
だったみんなが、今集結します!
ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「では、その言葉・・・そっくりそのままお返しさせてもらおうか?」
声がし、エゴートの一体が振り向くと
「大爆発呪文(イオナズン)!!」
「三重・爆発呪文(ドライファハ・イオラ)!!」
リンドウ・マイカによる、同時範囲爆破が行われる。エゴート達はそれに驚き
爆発に巻き込まれていった。
ライオウとリルカは、爆風に耐えながら凌いでいると
今、このアジトで戦っていた。この後の大作戦で肩を並べ、
戦う事になるかもしれない者たちが部屋へと駆け込んできていた
「ダンナぁー!」
「「お姉ちゃん!!」」
ジンライ、アスカとマイカが駆けつけた。
「おぉ、ジンライ!来たか!」
「マイカ!それに・・・アスカ!?あんた、軍で準備してる
んじゃなかったの!?」
「えーと・・・それは」
リルカの問いに、アスカは困るがマイカが割って入り
「お姉ちゃん、今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ!」
「そうよ!目の前の敵に集中、集中!」
「後で、ぜーんぶ聞かせて貰うからな?」
そのとなりではジンライがライオウにライカの無事と
そこに至る事柄を手短に伝えていた。
「という訳でさぁ、お嬢はジンライに運んでもらいやした」
「分かった!よかったぜ・・・ライカが無事で」
ライオウが周りのみんなに見えないように、小さくブルブル泣いていると
部屋の中に、再びエゴートの不気味な笑い声が響いた。
「声!?」「まだ倒せてないようだな・・・」
マージンとフツキは、警戒しながら周りを注意深く観察する。
再び、同じ笑い声がする。
「笑ってないで早く出てきなさいよ!」「「「そーだ!そーだ!」」」
かいりが大声で啖呵を切り、それに続くように
妖精二人とライティアが声を上げる。
「ヌハハハ!」
と、魔法陣の前にエゴートは姿を現した。とても先程、呪文を受けたように
感じられないほどに、ケロッとしていた。
「もう少し戯れてもよかったのだがな・・・ここまで来たのだ、お前達
愚劣なアストルティアの民に我の壮大な計画を語ってやろう!」
「あ、勇者のおとぎ話でよくある”やられる悪役がする行動”!」
「お黙りっ!・・・じゃなかった、大人しく聞け!」
かいりが指摘をして、エゴートが一瞬にして恐ろしい返しを
して場が凍りついた。
ウォホン!とエゴートがわざとらしい咳払いをし
「我は、貴様たち冒険者の部隊がイシュナーグ海底離宮に向かう事を
ある筋の情報で知ってな、長年の研究を生かすチャンスとも捉えて、
妨害をし太陰の一族の主に恩を売ろうと思ったが・・・」
と、突然エゴートの体から怪しげに紫のオーラが吹き出した。
その光景に、全員が一気に身構えた。目の前の怪物が纏うものは、
間違いなくこの世界に害をもたらす凶悪な力の一部…浴びた人間たちを殺し、
魔物はその能力を大幅に向上させるという魔の霧「魔障」。
「ウハハハッ!我は、魔障を浴び・・・何者にも劣らぬ力を手にした!
そして、様々な地で略奪や誘拐を繰り返し作り上げた我が研究・・・
復活させた古代の大呪文でこの大陸を覆い、我の色に塗り替え
支配してやる!貴様ら突入部隊も太陰の一族の者たちも、この大陸に
住まう全ての者たちを我が掌中にっ!」
そうしてエゴートが、身勝手な雄弁を勝手に垂れ流し、大きな笑いあげた。
その事を聞いた冒険者たちは立ち上がった。
続く