これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
エゴートが呪文を発動させるその直前!リンドウの奥の手が炸裂!
果たして、発動阻止が出来るのか!?
ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「させるかッ!オーレリー!魔力解放!”レーザー”高出力!!」
リンドウの前面に展開したマテリアルから大きな光が集束する。
「総司令殿!!・・・そこから全員待避させてくれ!!」
「全員逃げろぉーー!」「逃げてください!!」
ロスウィードとアスカが叫び、前へ押し込んでいた冒険者たちは
その声を聞き、全力疾走で走って逃げる。
「「逃げてよいのか?」」「「ガラ空きだぁー!!」」
呪文を詠唱し終わった分身体たちが、逃げ道を作らせないためか
次々とリンドウに向かって氷の呪文を打ち込んで行く。
「切り拓けぇぇ!!」
複数のマテリアル内で同時に充填され一点に集束した高熱の大きな光が、
解放され一気に放出される!その光は、リンドウの目の前を覆い、
真っ直ぐにそして高速で飛んでいく!
分身体から打ち出された魔力で形成された氷の刃をあっという間に溶かし、
衰える事なく突き進む。
「「「なにぃぃ!!ぬわーーー!!」」」
と叫びながら、その場にいた約50にも及ぶ分身体たちをまとめて消し炭にし、
魔法陣で呪文名を言おうとする本体をも飲み込んだ!
リンドウが撃ち放った閃光は、大広間をその余波で瓦礫の山にし、壁を貫き、
外の景色が見え、光が差し込むまでに抉り取った。
○
エゴート団大広間(崩壊)
どこか不気味めいた大部屋の面影はなく、外の雄大で何も
変わらない景色がそれまでの激戦の終わりを告げてくれていた。
「ぶはっー!」
と、最初に瓦礫の中から飛び出したのは、かいりだった。大きな崩壊に
まきこまれこそしたが、彼女は妖精二人とリンクしている状態で、防御力も
さる事ながら怪力もあるため単身で外に出てこられたのであった。
「かいりー大丈夫?」「怪我はないー?」
「大丈夫♪それよりも他のみんなも助けなく・・・」
ぱにゃにゃんとマユミの心配する言葉に元気に返して、かいりはそのまま
埋もれた他のみんなも助けようと瓦礫の一部を動かそうとした時、突然
妖精二人が体から飛び出した。
「あれれ?・・・・フーーーンッ!!」
力を込めるが、瓦礫はびくともしなかった。
「あ・・・リンク解けちゃった」「お腹空いた~・・・」
とぐぅ~小さな体から音が鳴る。マユミのものだった。
「しまったわ、マユミ。あなた、誘拐されてから何も食べてないでしょ?」
「うん、今まで全然気にならなかったけど・・・急にお腹空いてきたの」
そう話ながら、かいりが自分の荷物からゴージャスクッキーの入った袋を取り出して、
食べやすい形に取って、手渡した。マユミは嬉しそうに、飛び付いてお礼を言いながら
もらい、かいりの頭の上辺りをふわふわ浮きながら、もぐもぐ食べ始める。
「マユミがお腹一杯になったら、もう一度リンクして助けるわよ!」
ぱにゃにゃんが言っていると、近くの瓦礫がガコガコと動きだし、バコーンと跳ね飛ぶ
三人はびっくりしながらみていると、
「じゃああああいッ!」
叫びながら、ライオウが飛び出してきた。一緒に、ロスウィードとライティアも
その場所から出てきた。
「おっきーオーガさんが近くに居なかったら、今ごろ生き埋めだよー」
「さすがに危なかったな・・・」
「げほッ、げほッ、なんとか生きてるようだな・・・俺たち」
マージンが本棚らしきものを蹴り飛ばして出てくる。フツキはその手前に
瓦礫の隙間から出ながら、
「まぁ、俺とマージンは仕事の関係でこういうのは”慣れている”からな?」
マージンの方を向きながら、意味ありげに言う。そう話していると
アスカやルクレツィア、ジンライも瓦礫から這い出してきた。
「むしろ、この程度で済んでよかったです・・・もう少ししたらギブさんの作戦も
ありますし・・・ここで大ケガなんてした時には、目も・・・」
アスカがまじめにいつものお小言を言っていると、
「まぁまぁ副官殿、力の入れすぎた。今は全員もれなく、泥まみれだ。
そう熱くならなくとも大丈夫だ。」
リンドウと近くで守っていたリルカとマイカも笑顔で立っていた。
「ひとまず、全員でしょうか?」
アスカは目を配りながら、人数を数える。
「そうだな、これで戦いは終わ・・・」
と、ロスウィードが高らかに宣言しようとした時、
「本当にそうかな?」
と倒したはずの不気味な怪物の声がした。
(エゴート団の最終目標:完) ※本編は続きます