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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-01-31 08:26:28.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第52回~行方知れずの仲間達~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「これはいったい…どういう事なのですか!?」
先程まで冷静を保っていたアスカは再び取り乱す。
「落ち着くんだ。今の所は、不明だ。だが総司令殿、副官殿は
覚えているだろう?ヤツの最後の言葉を…」
「確か、”オメガ・マヌーサ ナイトメアゾーンは発動した”といっていたな」
ロスウィードがアゴに手をやりながら答える。
リンドウは懐から魔導書を取り出す

「そう。私はこの村にやってきてから、改めて押収した魔導書を
読み直した。何度も読み、様々な可能性を含め考察を重ねてみたが
答えは一つになってしまう。」

「その答えと言いますと?」
「ここは”夢の世界”だと言うことだ」

彼女自身も論理的ではないのか、あまり快くないと言うのが顔に
出ていたが、しかし大きすぎる状況証拠に認めざるおえないといった
心情といった所だった。

そこへシャクラが入る
「ワシらは、明日も戦に備え英気を養っとる所だったんじゃが…
いきなりワシだけ場所も時間も全く違う場所に居ったんじゃ」
「ご先祖様…それは本当の事なのですじゃ?」

そう話していると、村の下の方から
「団長ーやっぱりボク達が知ってる場所となんか似てるようで違うよー」
「もぅ…ゼタも居ないし、どこにいったのかな」

ワッサンボンとセレンが歩いて上がってきた。戦士団の他の団員の以外
にも、ロマンやあおい、ルシナ村の村人たちも続々と戻ってきていた。
しかし、どこへ行っても似てるようでちょっと違う状況であるという事

「やはり”ウェナ諸島であってそうではないウェナ諸島”といった様相か」
「しかし気になる所は多々あるな」
ロスウィードは、どこか納得行かない表情をする。

「総司令、”気になる”とは?」
「俺たちは、この様な奇妙な状況になる前は何をしていたか覚えているか?」
「確か、あの紫の霧から懸命に逃げていた」
「”ここにいる全員だけ”だったか?」
「いえ、私たち以外にもたくさん人が居ました・・・あっ!」
自分の上官が言わんとする事をようやく理解したアスカ。

アスカが目覚めるまで、捜索に出ていた者たちにロスウィードは
誰かに出会ったら、一緒に連れてきて欲しいと話していた。

「捜索範囲を限定していたせいで、見つからなかった可能性もあるが
少なくとも、長老殿の話では村から山に向かって内陸に向かえば、
ヴェリナード城下町への道に当たる」

「我々はシャクラ殿に救出されるまではその辺りで戦闘をしていた。
無論、”一緒に居た者達”もな」
「しかしおぬしらの仲間は見つからなかった・・・ワシらの仲間もじゃけか」
リンドウとシャクラを難しい顔をする。

その後も情報を交換していくが、夢でなければ説明がつかない
珍妙な事象ばかりである事が果てしなく分かるだけだった。

「もうアタシには、訳が分からないね」
あおいは、片目をつむって不機嫌そうに話す。ロマンも悩み疲れたのか
後ろに倒れ込んで体を伸ばしている。
「もうここで議論を重ねていても、仕方ない。行動を起こすしかないな」
リンドウは立ち上がり、立て掛けてあった自分の箒を手に取る

「とは、言うもののリンドウ殿。今から”城にでも戻る”つもりなのか?」
ロスウィードが聞くが、彼女は得意気に
「あぁ、そのまさかだよ」
と返すと入り口から

「ただいま戻りました。リンドウ師、”アレ”しっかり起動してましたよ」
ブラオバウムが話ながら姿を表した。
「おお!上手くいっていたか!」
「リンドウさん・・・”アレ”とは?」

何の事か検討がつかないアスカは頭をかしげながら聞く

「実はな、この事件の前からヴェリナードを城を含めて
城下町一つ丸ごと結界のようなもので覆えないか、術式を
組んでいたんだよ(※第3話参照)」
「魔力供給の問題が最初に有ったんですが、それはお城の地下に
巨大な水力機関を設けるという事で、突入作戦とは別で以前から私を
経由して、ロマンさんが所属するの”OZ”に依頼をしていたんです」
ブラオバウムは、いつも笑顔和気あいあいと話す。

「おうおう♪話の様子から察するに
俺っちの工房の仕事が、無事に利いたんだなぁ~」
ロマンが嬉しそうに話す。
「そうなりますね」
「それと・・・ウサ子とねる、二人の力もな・・・・」
今は居ない二人の弟子の事を思ったのかリンドウは
自分の帽子を下げて、俯き気味になる。

続く
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