これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さぁーてと、そこの少年と妖精っ子。大丈夫かぁー?」
ウェディの少年は、荒れた息を整えながら、
「大丈夫ー!」「私はクタクタよー!」
「ぱにゃさん、ご無事で何よりです。」
アスカが顔をさすってまだ痛そうにしている。
ロスウィードが歩み寄って
「ん?さっきの戦闘で気づかなかったが・・・まさか君、
ソウラ君ではないか?」
「う、うん。確かに俺は”ソウラ”だけど?」
「キブ殿の話によると、君は太古龍の元にいるんじゃなかったのか?」
「俺も”RPG”じゃなかった・・・用事が済んでさ、戻る所だったんだ。
だけど突然いつの間にか、森んなかに居てさ・・・それで」
「私達が静かに魔物の横を通ろうとしていた所に、この子が音を立てちゃって
ここまで追いかけられちゃった訳」
ぱにゃにゃんは気絶したままのマユミを一生懸命、起こそうとする。
☆
ソウラ・ぱにゃにゃん・マユミを加えた一団は、ヴェリナードへ続く道を
通り、桟橋までたどり着いていた。
「ルシナ村で見た海は干上がってるのに、ここは我々の時代と同じのようだな」
ここをしる者達には、人がいない事を除けばお馴染みの渡し船が停泊していた。
「ほぅ~ワシらの時代には見ないものじゃな」
「やっぱり珍しいものなのか?」
「あの時には、既にこんなに潤ったこんな海もなかったからね」
そう会話しながら、一団はいくつかのグループに別れながら船を借用して
船を操舵し町へと入っていった。
☆
町では、外の状況に対応しているのかヴェリナード軍の兵士達が
巡回していた。
「おい、そこの君たち!」
ロスウィードが声をかける。呼ばれた兵士達は一瞬見た後、話しかけてきた
人物を認識すると、驚いた様にかけより
「「ご、ご苦労さまです!ロスウィード総司令官殿!」」
「おいおい、そう固くなるな。ちょっと今の状況を確認したいんだが…」
話を始めるその背中を見つめるシャクラは、
「お主の所の総司令官殿は、偉いんじゃなー」
「そーでも無いですよ…こんな時だから真面目ですが、普段は…」
アスカがお小言を言い出した頃に、ロスウィードから女王に報告と
今後の活動を軍全体と戦士団も交えて協議するために謁見に
向かう事になった。
☆
ーヴェリナード城 女王の間ー
「ひとまず今の外の状況をありのままに教えてくれるかい?」
オーディス王子が言う。
「外の状況なのですが、城下町を出た外の魔物は全て紫目をしており、
凶悪になっています。また外海は干上がっており、水量が下がっていました」
ロスウィードが報告をしていると、リンドウが前へと出てきて
「女王様、お話の途中で申し訳無いですが、私達が
準備しておきました結界の方はきちんと機能を果たしておりましたか?」
「これこれ、リンドウ殿。まずは状況かく…」
メルー公が間に入ろうとした時、
「よい。リンドウ殿、お前の…お前達の働きはしっかりと生きておる。
我が国の民は、我々を含め全員が先に起こった不可思議な事象に
巻き込まれながらも、無事に居られておるぞ。感謝する。」
「……ありがとうございます…!」
その後、こまごまとした報告終え、ついに
「ヴェリナード王国現女王」と約500年前の時代を生きた
「真の太陽」の団長の奇跡とも呼べる会談が始まる。
「まずは、こちちから自己紹介じゃな。某は、
エルトナの四術士”ヤクル様”に仕えし武官、今は”真の太陽”を
率いちゅる名をシャクラと申しまする」
「わらわは、ヴェリナード王国第17代女王ディオーレだ」
と互いに自己紹介を終えると
「まさかツスクル村で巫女を務めるヒメア殿の母君で先代巫女のヤクル殿が
生きていた時代に武官だったお方に会えるとは…」
メルー公が関心していた。
「某も、こんなに緑や水が生き生きとしている光景が見れて、
心が踊っております」
「シャクラ殿、そう畏まらなくともよい。今の世界があるのも、
そなたのおかげだ」
「さて、では外の状況は報告で概ね把握した。今度はこちらで
得られた情報も話していこう」
話によると、現在あらゆる貿易が停止状態だが、
全員を賄うだけの食糧はあるためしばらく問題ない。だが、
船・鉄道が使えないため、いずれ何かしらの限界が来るとの事。
「さらに言えば、ワシ達戦士団の仲間も今、見当たらない者がおる」
「こちらも”エゴート団”を解体に追い込んだ時に、共闘した冒険者達が
行方知れずの状況。」
「まずは行方不明者の捜索と外部との連絡方法の確保からという事になるか」
と話は進んでいった。
続く