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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-02-21 09:02:03.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第58回~導かれて霧の都~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「要するに”念じれば、自ずと道は拓ける”と言う事です・・・
この中で探してる子に一番近しい方はどなたになりますか?」
エムが周りに目を配りながら問うと、彼女の前に
ぱにゃにゃんとマユミがやってくる。

「私たちです」「かいりの事、一番知ってるよー」
二人を見つめると、彼女は水晶を腰から取り出し二人に向かってかざし、
目を閉じ瞑想するように、しばらく静かになり、そして

「ふむふむ…なるほど。あなた方お二人からは探している子との
とても強い絆を感じられるようですね。では、強くそして頭一杯に
その事を想って、念じてみて下さい。そうすれば、必ず道は拓けるはずです」

少し戸惑いを見せたがエムの言う言葉に従うように二人は、
手を合わせて、頭の中をかいりの事でいっぱいにするように
強く想い、念じた・・・。

すると、二人の体から光が飛び出して一つの玉になり
そのままフヨフヨと飛びながら、駅の方へと向かっていった。

「わぁ~綺麗な光の玉」
「あれは、どういう事だい?」
ユウリとマシロが光の行き先を注視する。

「あの光が、あなた方を導いてくれるはずです。まずはあれを追って下さい」
「ありがとうございます!…皆さん行きましょう!」

エムは、7人を見送るとヴェリナード城の方を向いて
「ここには…居ない…か…。だけど、気配はする。このまま探してみましょう」



エムの導きで、ぱにゃにゃんとマユミが作り出した光の玉を追って、
7人はヴェリナード駅の扉を通り、線路に降りてしばらく
霧のなかを歩いていた。

「ずっと霧の中・・・。これは後で帰れるのか?」
「分からないねーとにかくあのお姉さんの言う通りに、光の玉に
ついて歩くしかないよ」
テルキとマシロは不安そうなになりながらも歩いていた。

「白服の天地雷鳴士の嬢ちゃん、ついてきてるかぁー?」
「は、はい!だ、大丈夫ですー!」

互いにバラバラにならないように、
付かず離れず距離を保ちつつ、警戒を緩めないように
歩を進め続けていると、線路の先の景色が徐々に変わる。

「あれって、まさか・・・!」
アスカが指を指す。

交通網が遮断されたはずの駅の線路を辿って、7人は
ガタラ駅にたどり着いていた。しかし、そこに人影は無く、
ひたすら静寂が支配する場所だった。

「”ガタラ”ではあるようだが、やっぱり様子が違うな」
「あ!…光の玉が、街の方へ行くよ!」

急いで玉を追っていき、街へと入っていた。中へ入ると
霧に覆われているはずなのに。朝なのか夕方なのか時間の感覚が
狂ってしまいそうなくらい不自然に明るかった。

7人は街の状況を調査しながら歩いていると、今まで導いていた
光の玉が突然、ある場所でその動きを止めた。

「ここ…みたいね」「うん、かいりのお家」
二人がごくりと緊張するその場所は、かつて彼女が住んでいたと
思われる住居だった。

「ここがかいり殿が旅に出るまで姉妹と住んでいた場所なのですか」
「まぁいい、とりあいず中。入ってみようぜ」
ライオウを先頭に、テルキと続いて住居の扉に手をかけ
ギギと押し、中へと入る。

「…な、によ、これ」
「酷い…!誰が…こんな事を…!」
マシロとユウリが絶句する。

7人の目に飛び込んで来た光景は恐ろしく凄惨なものだった。

家具は倒れ、机は何か強い力がかかったように壊れ、窓は割れており
視界に入る限りでも、あらゆるものが何者かの手により破壊の限りを
尽くされたと思しき事がすぐ分かる状態だった。

「こりゃ、どういう事だ?」
「人がやったとは思えませんな、ここには人間のものではない
魔物が漂わせる異臭が部屋に漂ってます」
テルキは周りを観察しつつ、匂いを探っている。

「ジンライを連れてくるべきだったか、もしかしたらその匂いを
追えたかもしれねぇーな」
「とにかくまずは、ここにかいりさんの手がかりがないか探しましょう!」

アスカの指示で、7人は倒れてしまった家具や
壊れた机をかきわけながら何か無いか探し始める。

しばらくして、ぱにゃにゃんが6人から見えない場所に何かを見つける。
「ん、これって…かいりのいつも使ってる剣じゃない!…でもボロボロ…
どうしてこんなとこ…わぁっ!」

刃の部分が削れた状態のかいりの剣に触れた
ぱにゃにゃんは、突然光に包まれ消えた。

「ん?どうしたのぱにゃー?」
マユミが心配そうに、声をかけて彼女の元に行こうとした時
近くに本を見つける。

「え!?…これ、いつもかいりと一緒に読んでた本?」

続く
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