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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-02-23 08:38:52.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第59回~その軌跡を辿って~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります!注意です!

ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「え!?…これ、いつもかいりと一緒に読んでた本?」
と言いながら、ぱにゃにゃんの心配よりも自分たちが
一番心配している親友のものがあるという疑問が勝り、一人で
本を持って、近くのクッションに降ろす。

しかしその本は、元々彼女がよく読んでいた事を踏まえても、
かなりボロボロな状態だった。

「マユミさん?その本、どうしたのですか?」
アスカが覗き込むように見る。

「これ、かいりが持っていた本なの。だけど、こんなに
すす汚れていたり、ボロボロじゃなかったの」
マユミが本を開いた瞬間、光が放たれる。

「わわっ!何ー!」「ま、眩しいっ!」
「なんだ!?どうしたぁー!?」
ライオウは二人の声がした方に駆け寄った。しかしそこに
彼女たちの姿は無く、クッションの上にある本だけが
残されていた。

「ライオウ殿、どうしたのですか?」
テルキやマシロ、ユウリも駆け寄ってきた。
「桜服の妖精の嬢ちゃんと副司令官が消えた!」
「待って…!悪魔っ子妖精さんも居ないよ?」
ユウリが言うと、後ろから何かが飛びかかる。

「危ないっ!」
マシロがとっさに棍を振り回し、飛びかかる何かを叩き落とす。
そこには、血塗り連想させる真っ赤な衣に身を包んだ魔物が
転がっていた。

「赤い…あくま神官…?」


ーー我が主の邪魔立ては許さない!

ーー貴様達を抹殺する!

「今度は、なんだ!?」
「壁の隙間見て!外に何かがたくさん出てきてるよ!」
ユウリが指をさして叫ぶ

住居の外に、大量の血や闇を連想させる魔物達が
一斉に現れる。

「なんですか!あの不気味な魔物は!」

「おうおう!いい度胸じゃねーか!」
ライオウは、意気揚々と背中から剣を抜き、構える。

「ユウリ、あたしの後ろに!」
「うん、わかった!」
「逃げ道は…ありませんな!」

そうテルキが冷静に確認すると、魔物の大群が住居に向かって
進軍してくる。



「う、うーん」
アスカが声をあげて、目を覚ます。起き上がりながら、おぼろげに
見える状態で周りを見渡す。そこはさっきまで自分たちが訪れていたガタラ。

しかし、同じ場所ではあるものの今度は人が居り、活気に満ち溢れていた
「わっ!私、なんでこんな往来の真ん中で!?」
「大丈夫よ〜」
声をかけられ、少し上を見上げるとそこには、
妖精2人がふよふよと浮かんでいた。

「お二人とも、無事だったんですね!」
「私も始めはびっくりしたけど、その後にすぐ二人も来たから
驚いたわ」

先に来ていたぱにゃにゃんによると、今生活している住民たちに
3人は認識されている様子はなく、ただ規則的に動いているだけだと
言う事そして…このまま景色は移ろうことはないかに思えたが、

「おばさん!これお願い!」

往来を行く人だかり、あらゆる音がかき消されそうな
喧騒の中にも通るような声。

「ぱにゃ!あの子…子供の時の」
「そうよ!かいりよ!追いかけましょう!」

元気一杯に買い物をする今よりも少し
幼い頃のかいり。店をいくつも立ち寄りながら、
走り回っていた。三人はその背中を追って走り出す。

が、全然追いつくことが出来ず

「早い!私の足で追いつけないとは…!」
「私達が、昔…出会った子もあんな感じで元気に
剣を振り回していたよね〜」
「あの時の子、やっぱりかいりだったのね!」

そう話しながら、追いかけ続けると3人はいつの間にか
最初に訪れた時とは違い、壁も壊れておらず綺麗なままのかいりの家に
たどり着いていた。

「ここって、さっき私達が訪れていた自宅では?」
「あ、かいりが入っていくよー」
マユミが指をさす。

「さすがに…扉を開くのは…」
「マユミ、アスカこっちこっちー。」

ぱにゃにゃんが近くに開いていた窓を見つけ、三人は
そこから中を覗く事にした。

そこには、かいりと妹のヴェルデがおり、
買い物してきたものを広げて、

「お姉ちゃん、本当に一人で旅に出るの?」
「あったり前でしょ!あたしは、絵本のような勇者や英雄になる!
小さい時から、ずっとそう決めていたんだから」
「もぅ…何を言っても、無駄ね。じゃあせめて、ちゃんと準備していってね」

かいりは目の前にある服に、大剣。鎧に様々な道具に
食料が詰め込まれた袋を確認しながら

「大丈夫よ!ちゃんと必要なものは揃えたはず…」
「……あっ」

ヴェルデは、何か足りないものに気付いた
「ど、どうしたのよ?」
「お姉ちゃん、一番大切なモノ忘れているよ?」
「ん…?………あああっ!!」

そう言って、自分の使っていた部屋に走っていく。
しばらくすると、かいりが何かを手に持って、戻ってきた。

続く
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