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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-03-10 22:37:41.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第67回~撃ち放て!~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーー

アスカ達がかいりを魔神の呪縛から解き放ち、対峙する頃

エムの助言に従い、かいりの自宅を守り続ける冒険者たち。
「援軍に駆けつけた身で言うのはアレだが、もう少し手が欲しいな!」

シュペーアが盾を構えて、敵に向かって飛び込むように
たいあたりをして行く。
「後詰め!天地雷鳴士のお二方頼むっ!」
「ユウリ!」
「うん!」
「「”じわれ”!!」」

地が割れ、その中から岩が次々突き上がり、敵を吹き飛ばしていく
「やったね!マシロちゃん!」

その後ろでは、アヤタチバナがテルキに代わって戦況を見て
飛び込んでは戻ってくる冒険者達に癒やしの呪文をかけている。

「よし!師匠ーそろそろ交代出来ますか?」

「…タチバナ君、その前にひとつ良いかね?」
テルキは、少しガタガタと震えていた。
「どうしたんですか?」
「先程、かいり殿の家にエム殿が入った時に、その姿が
若い女性の姿から…老婆に見えたのだ…」

「はい?…何をいってるんですか?」
アヤタチバナは、冷ややかな視線で自身の師匠を見る。

「だから…ろう…バフンッ!」
「こんな時に…訳がわからない事を言わないで下さい!
大体、あの綺麗な人が突然お婆さんになるわけ無いでしょ!」

改めて言い切る前に、脳天に弟子のげんこつが降り
痛みで転げ回り、悶絶する。

「ちょっと何してるの!?」
敵の攻撃を躱しながら、塔のタロットをかざし、稲妻を
降らせるシグナル。

「確認してくるから、バカ師匠はみんなを回復しに行ってきて!」
「ぐぅ〜…本当なのだがな…」

切り替わって、前線。
ライオウ・ガーティア・ダイクェーラが進軍してくる敵軍を蹴散らし、
突破された分をハじメ・マシロ・かむなびで押さえていた。

(倒すのは難しくはないのだが、敵は絶え間なく攻めてくる…これではもたないな)
ハじメは敵を斬り倒しながら、右目の眼帯を捲りあげて観察していた。
「バウム殿!そちらの準備はいつ終わりますかな!」

三人が戦ってるさらに後ろ、ブラオバウムが目の前に杖を浮かせ、
左右の手がそれぞれ違う色の光を放っていた

「もう少し…!……来ました!」
両手がそれぞれ激しく光りだす。
「ハじメさん!皆さんを敵の集団から出来るだけ離れさせて下さい!」
「わかった!……全員!敵集団から離れろッ!!」
大声で叫ぶ。

「避けろだぁー?」
ライオウが後ろを見ると、ブラオバウムが既に発動体制に入っていた。

「マジかっ!……嬢ちゃん!チビっ子!」
「わわっ!突然なんですかー!」
「オレ、チビ、ジャナイ!」
二人を抱えあげて、射線から避けるように駆け出して行く。

「現れなさい!極光!」
右手を突き出すと敵集団の中に、激しく今にも迸りそうな巨大な光の塊が出現する

「噴き上がれ!暴風!!」
今度は左手を下から上に振り上げるようにして、塊を持ち上げるように
巨大な竜巻が吹き上がらせる。その風に乗って光の塊の一部がばら撒かれ
散り散りになったあとに光の塊の中心あたりを指さし

「切り裂き…弾けなさい!”クロスグランデ”!」
言葉を発すると、巻き起こった風の刃と膨れ上がった極光が無慈悲に大群を包み、
巨大な爆音とも大爆発を引き起こしながら、敵を殲滅していった。


「わぁ…すごい。敵、一気に吹き飛ばしちゃった」
ユウリが後ろで呆然としながら、爆心地を見ていた。
「ふ〜ぅ、ザッとこんなモノでしょうか?」
大きく一呼吸してから、いつも周りに見せる笑顔に戻った。

「バウム殿、見事な一撃だ!…時代さえ違わなければ、一緒に旅をしたかった」
「嬉しいお言葉ありがとうございます。……さて、お次は?」

ブラオバウムが前を見つめると、今まで一心不乱に攻め込んで来ていた
魔物の集団が、突如として消えていく。

「敵が…消えていく?」
かむなびが、一人つぶやく。
「あれだけの猛攻をしかけ続けて、何もないわけないだろう」
「そうだね、みんな気を気を緩めちゃいけないよ!」

そう話していると、後方。防衛対象となっていたかいりの自宅の方面から
「おーい!全員、こっちにきてくれー!」
アヤタチバナが大きく手を振って、大声で呼んでいた。



呼ばれて集まった冒険者たち。
「師匠が変な事を言うから、家の中を調べていたら…こんな状態だったよ」

そこには透き通った半透明の球体に包まれた大剣と絵本が浮かんでおり
手前には、旅の門のようなものが出来上がっていた。

続く
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