これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
ーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう言うと、旅の扉から冒険者たちが
次々と扉から姿を現してきた。
「んー無事に到着です」
とブラオバウムが出てくると
ハじメが歩いてきて
「よく戻った!…で救出対象は?」
「あちらにちゃんと居ますよ」
扉の方を向くと、中からジャンプするようにかいりと
妖精たちが飛び出し、その後ろからアスカも出てきた
出てきた場所を見渡すと
「ここ、あたしの家?」
「そうよ、こっからかいりを助ける戦いが始まったんだから」
妖精二人が話していると、光を放ち始めた。
「えっ?なになに?」「ぱにゃの体が光ってるー!」
「マユミもあなたもよ!」
すると二人の中から何かが突然飛び出した。
「これって、いつも使ってる大剣と読んでる絵本」
ぱにゃにゃんからは、かいりがいつも使っていた”大剣”
マユミからは、”絵本”がそれぞれ飛び出した。
「そういえば、かいりとアスカが戦ってた時
咄嗟にだして、渡したんだっけ…」
「ぱにゃにゃんさんが、それに気がついていなかったら
私は今頃、ここには居ませんね」
その二つは、ふよふよと移動しながら
旅の扉にあった同じ見た目をしたものに重なり、融合した。
冒険者たちが見つけた時、その二つはボロボロだった。
「見て、大剣の刀身がきれいになっていくわ」
「絵本も元通りになりましたな」
言葉の通り、みるみるうちにきれいになり、
その二つはかいりの元に行き、それぞれ
あるべき場所に収まった。
戻ってきた自身の武器と絵本の重みを感じて
「おかえりなさい」
ぼそりと言う。
「かいり?」「どうしたのー?」
いつもと違う雰囲気を見せた彼女に妖精たちが
心配するが、その不安を吹き飛ばすように
「なんでもない!さぁーふたりとも…行くわよ!」
元気な声をあげて、先に外へと出ていった。その背中を見て、
冒険者たちもその後を追っていった。
外へ出ると、依然空は異常な色のままだが
町並みは綺麗な姿を見せており、ガタラという町の
雰囲気を楽しみながら、みんなはもと来た道に
向かって歩いて行く
そんな中かいりは振り返る。
するとそこには、ボロボロになっていた自分の住んでいた家が
剣や本と同じようにみるみる綺麗な姿を取り戻していき、
その側には、おぼろげだが一人の女性が旅立つ彼女を
見送るように、静かに佇んでいた。
その姿を見て、笑みを浮かべながら
(まだまだ英雄には、遠いかもしれないけど
あたしは絶対になるよ!…なって、あんたに報告しに
行くからね!だから、何度でも言うよ…)
「行ってきます!」
といい、踵を返し、先行く冒険者たちを
追いかけるように走って去っていた。
【おしまい】
(※本編はまだまだ続きます!)