目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アスカの冒険日誌

2020-05-25 21:09:02.0 2020-05-25 21:18:51.0テーマ:その他

あなたについていくと決めた日 〜その1〜

蒼天のソウラの共同二次創作になります。執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が
苦手な方は注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ー本編ー

その日、ウェディの少女は実に緊張した面持ちだった。
理由は、上官からの呼び出し。

先ほどから聞こえる話は、緊張のせいもあってあまり頭に入ってこない。
しかし… 上官の放った次の一言に、少女は自身の耳を疑った。

「――と、言うわけだ。冒険者を編成しての海底離宮突入部隊。
その、第一陣副司令官の命を、キミに任せたいと思うのだが、
引き受けてくれるかね?」

一瞬、返答に迷ったものの、少女は改めて姿勢を正すと敬礼する。
「はっ…! はい! アスカ=バンデ・ヒルフェ少佐拝命いたしました!」

緊張の中、上官から直々に副司令官を任命されたアスカが
再敬礼の後一歩下がると、部屋の入り口の方から手を叩く音が聞こえた。

振り返ると、そこに立っていたのは短めの銀髪に、左目を眼帯で覆った男の姿。
「アスカ君ならば、間違いなく断り切れな… げふんげふん。
引き受けてくれると思っていたぞ」

「ロスウィード中佐!」
振り返り、何かとても失礼なことを口にしようとした相手の名を呼ぶと、
先ほど彼女を任命したばかりの上官が咳払いを一つ。

「…続けて構わないかな?」
その言葉にロスウィードが、敬礼を以て肯定の意を示した。

「彼には今回、君が引き受けてくれた海底離宮突入部隊の総司令官を
務めてもらう。以後は彼の指揮の下、作戦成功の為に励んでくれたまえ」

揃って退室の敬礼をすると部屋を後にする。
ロスウィードによれば、この後は依頼主である
ドワーフの少年やヴェリナードに連なる協力者たちも交えて、
別の部屋で作戦会議が開かれるらしい。

「…………」
一言も発せず、何処かぎこちない様子で案内されるまま歩くアスカに、
歩くペースを落とした男が並ぶ。

「緊張してるのかね」

「い…いえ! その、中佐殿の、副官などと、こ、このような
た、大役が、その、回って来るとは思っていなかったので…!」

「アスカ君は相変わらず真面目だなぁ。まぁ、それが君の長所でも
あるのだが… それとな、役職で呼ばれるのはどうも苦手なんだ」
歩きながらくしゃくしゃと銀髪を掻き、口をへの字に曲げて目を細める。

「私を呼ぶ時は、以前のように名前で構わないぞ?公の場では、
不本意ながら役職でも我慢しよう」

「そ、それでは… ロスウィード……さ…ん」
“以前の様に”そう言われて彼女は思い出す。この男と
初めて出会った時の事を。

そして“その背中について行くと決めた日”を



遡ること二年前。

アスカには、年の近い一人の姉と一人の妹がいる。

彼女がヴェリナード軍に入隊するよりも早く、姉妹は揃って同軍に
所属しており、二人の目覚ましい活躍は城下にまで聞こえて来るほど

少しでも早く、少しでも近くに。――姉と妹に追いつきたい。
入隊したアスカがそんな思いを抱くのは、ごく自然なことである。

それゆえに、アスカは来る日も来る日も人一倍、積極的に鍛錬や任務に励んだ。

回りの者から見れば、それは明らかに新兵としての域を越えていた。
そして… 追い付きたいと焦る気持ちが、過剰な鍛錬によって
蓄積された疲労が、アスカから集中力や判断力を奪った。

待っていたのは、鍛錬中の怪我や任務中の致命的なミス。

何事にも真面目に取り組む姿勢とは裏腹に、
アスカは何一つ結果を残すことが出来なかった。

空回りばかりを繰り返すその姿に、やがて、
アスカが所属していた隊の者たちでさえ、彼女の事を
疎ましく思うようになってしまう。

同期の兵士から声を掛けられることも減り、
アスカの周りからは、日に日に人の影が消えて行った。

誰かと共に行うことの多かった鍛錬は、
専ら独りで剣を振るものへと変わり… 誰かと
席を共にすることが多かった食事も、食堂の片隅で
独りで済ますことが日常となってしまっていた。

軍の宿舎に戻っても、眠れぬ夜は何度もあった。

疲れた身体をベッドに横たえるその度に、自分で自分が
嫌になって仕方なく思えた。

――私って、二人にはもう追い付けないのかな――

そんなことを口走っても、答えてくれる者は誰もいない。

もういっそ、軍を辞めてしまおうか。退役して、
以前住んでいた島の屋敷に帰って一生静かに暮らそうか。

…そんなことも、何度だって考えた。

しかし、自分がそんなことを考えている間にも、
姉妹たちは頑張っているという事実が、彼女の決心を鈍らせる。

結局。アスカは決心がつかぬまま、ただ独り日々を送るのだった。

その一方でアスカとは
別の理由で疎ましく思われている者がいた。

続く
いいね! 16 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる