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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-06-16 21:07:39.0 2020-07-27 23:45:17.0テーマ:その他

あなたについていくと決めた日 〜その3〜

これは蒼天のソウラの共同二次創作になります。執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ー本編ー

頷いた後に差し出された右手。それを見てきょとんとすると、
ハッとして慌てて右手で握り返す。

「よ、よろしくお願いします!」

…考えてみれば、誰かと握手したのなんていつ振りだろうか。

掌を通して伝わる相手の体温に、少しだけ鼻の奥がツンとする。
「ところで… 君、その格好で行くつもりかい?」

一体何のことを言われているのかと疑問に思い、
相手の視線で、自分の着ている鎖帷子のことだとようやく気付く。

「は、え… えっと、任務ですので、これが無難かと思いまして」

実際、この国の兵士然とした彼女の装備は何もおかしいところはない。

アスカの答えに、「あまり緊張せず、もっと気楽にな」と返すと、
ロスウィードはさっさと小舟へと向かってしまった。

その態度に一瞬ムスッとしたものの、どうせこの任務が
終わるまでの我慢と考え、アスカもまた自身の大荷物を
背負って、後を追いかけるのだった。



小舟を降り、速足の馬車を乗り継ぎ、寂れた街道を歩くこと数刻。

それまでは鬱蒼としていた、色鮮やかな花をつけた
熱帯植物の森が次第にまばらになり、一歩一歩踏み締める足元が
砂混じりのものへと変わる。

「目的地である漁村ですが、最近になって様々な怪現象が多発しており… 
困り果てた村長さんから直々に依頼があったそうです」

荷物の詰め込んだバックパックを背負って歩きながら、
上官から預かった報告書をアスカが読み上げる。

「怪現象か。私もクレアに調べさせたのだが、
村の中で良からぬ噂が出回っているようだな」

「その、クレアと言う方は…?」

「ん?あぁ、済まない。君の知らない人物だ。機会があれば紹介しよう」

とは言え、この任務が終われば自分はお屋敷に戻るのだ。
そんな機会など訪れないだろう。そんなことを考えつつも、
アスカは気になった点を尋ねる。

「大尉、一つ気になるのですが、良からぬ噂…と言うのは
どういったものでしょうか?」

生温い風に撫でられ、荒れ果てた街道のそこかしこから
顔を出した草たちが、互いに擦れ合って音を立てた。

「村に悪魔が棲み付いたとか、海から現れた怪物が
人々を喰らうだとか、そういう類のものだ」

「っ…それは…」

短く息を呑み込んだアスカに気付き、ロスウィードが続ける。

「噂を鵜呑みにするなよ? 我々の任務は
事実を調査、確認し、可能ならば対処することだ」

「し、してませんよ!」

首を振って否定するアスカの鼻を、ヴェリナードのそれとは
異なる潮の香りが通り抜けた。

よくよく耳を澄ませば、遠からぬ場所から潮騒も聞こえて来る。
海が近いのだろう。

太陽はとっくに西の空へと傾き、どちらからともなく
腹の虫が僅かながらに鳴きはじめた頃。歩き続ける二人の前に、
灌木に囲まれた小さな漁村の入り口が姿を現した。

灌木の向こう側には、塀としての役割なのだろうか… 
村をぐるりと囲んで立てられている何本もの太い丸太が見える。

恐らく、住民が自分たちで用意したものだろう。
無いよりはマシ。という程度の塀を見てロスウィードが嘆息した。

外から見ても分かる小さな漁村。
塀の向こうに高い建物は無く、住居の大半は平屋の家屋のようだ。

と、村の入り口で大きく手を振っている者がいることに、
二人は揃って気付く。

呼び掛けるよりも早く、パタパタと駆け寄ってきたのは
一人のウェディの少女。

飾り気のない布の服の裾を翻した少女は、
息急き切らして二人の元までやって来ると…

「お兄さんたち、グンジンさん?」

この地域特有の訛りだろうか。幾分たどたどしさを
感じさせる口調でロスウィードの顔をじっと覗き込む。

尋ねられ、隣に並ぶアスカの方をチラリと伺い見て、次いで少女を見る。

「そうだよ、お嬢ちゃん。私たちは村長殿に会いに来たのだが、
何処に居るか分かるかい?」

「グンジンさんたちのこと待ってたんだ! 案内するね!」

ロスウィードの言葉で耳と背びれを嬉しそうにピンと伸ばすと、
少女の小さな手が二人の手をきゅっと握った。

続く
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