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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-10-31 21:36:00.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第95回~森の中にて~」

「はぁはぁ…」

ヴァース大山林の街道から外れた南側の辺り
森が深くなり始めるその入口に、荒い気を立てたままマイカは
二人を下ろした。その直後、ふらつくような動きを取るが
ホウキを杖代わりに倒れないように耐える。

ここまでの道のり、自分自身を含めた三人の重量を支えて
飛び、さらに陽がまだ高い時間帯に到着する程の速力で
飛んだ疲労が一気に出てしまっていた。

「さっ…早く”光の樹液”を…取りに…向かい…ましょう…」
二人が心配する前に、マイカは前進する事を優先し
先に森の中へと入っていこうとする。

「マイカさん、さすがに…休んだ方が…」
フツキが心配そうに、声をかけるがマイカは振り返らずに
息を切らせ、とぎれとぎれに

「何を…言ってるん…ですか…。その目の…クマ…
フツキさんこそ、ほとんど休まれていないのでは…
ありませんか?」

その言葉に、びっくりするフツキ。疲れを
二人に悟らせないようにしていた。さらにいえば
彼女はほとんど自分の顔を見てないはず
なのに疲れている事を知っていた

「…い、いや俺の事はいいんだ。”アイツ”を
助けられなかった償いなんだ。身を粉にして、
村人やあの子を救えれば…それでいいんだ。」

「そう…で…すか…。」
いった時、マイカは限界を超えたのかドサッと
地面へ倒れ込んでしまう。

「おいっ!大丈夫か!?」
二人は駆け寄る。マージンが倒れてしまった
マイカを抱き起こすと

「だい…じょうぶ…。慣れない事を…無理くり
やった…反動が来た…だけです。休めば…なんとか…」

ひとまず大事では無い事が確認でき、安心すると

「俺は…先にいって、じゅえ」「…”全員”で一旦木陰で休んでいくぞ」
フツキの言葉を遮るようにマージンが言う。
遮られた本人も、マイカも少し驚く。

「待てよマージン。ここは効率をとって、先行するって…!」
「”休む”ぞ…!」
マージンはフツキを真っ直ぐ見つめ、語気を強め言う。

ゴーグルを通して、フツキが見たマージンの瞳には
普段、爆弾・爆薬を愛してやまない男ものとは違う

真剣な冒険者、ひいては年長者たる鋭い瞳が
突き刺さるように注がれていた。

そしてフツキは思い出す。自分たちが
普段こなしているクエストを…いつもそれを
成功に導いている一番大切な事を…

「…分かった…。休んで行く」
マージンのあまり見せた事の無い圧力に、
渋々了承する形になった。



休息を終えて、三人は深い森の中に
突入していた。ヴァース大山林は南側の山の方に
向かうほど…森が深く陽の光も届きづらくなっていく地形。

太陽の暖かさもなく、森特有の樹木や植物の香りと
肌寒い空気、近くを流れている川の水音が
ひたすら時を刻んでいた。

「だいぶ奥まで来たな」
マージンは、周りを警戒しながら先頭を歩いていた。
その後ろをマイカ、最後をフツキと来ていた。

「お借りした本の記述によると、光の樹木は
豊富な土壌、綺麗な川の水が流れる場所の近くに根をはり、
成長とともに自身の幹に魔力を集め、それが樹液に
混ざっているそうです。」

あるきながら、ふむふむフツキが頷いていると
先頭を歩いていたマージンが立ち止まった。

「おい…アレじゃないか?」
と指を指す。二人もその先を見ると、そこには
このヴァース大山林では、そのほとんどが茶色い樹木
ばかりだったが、

目的の木は太さこそ周りと同じだが、その色は
寒い山にでもないと不釣り合いなほど白く
そしてほのかに淡い光も放っていた。

マイカはそれを見て
「はい!あれです”しんぴの霊薬”の材料の一つが眠る
光の樹木です!」

三人はそのまま木の所まで行くと周りをゆっくり観察
して回る。するとある部分をフツキが見つける。
「これは…獣の爪跡か?」

よく見ると淡く綺麗に光る樹皮の一部が削るように
捲られており、そこからぽつぽつとたれた樹液が
水たまりを作っていた。

「どうやら捲られてからそんなに経ってない
みたいだな…」

「周りに魔物の気配は感じなかったし…早い内に
回収していくか」
マージンとマイカで周りを警戒し

フツキは薬師からもらった入れ物を
取り出し、樹液が入るように差し出した。

しばらくして樹液が入れ物いっぱいになったのを
確認すると、大切にポーチにしまい

「よし…1度村に戻るか」

そういって、樹液を削った獣に出会わないように
注意し、三人は来た道を引き返すように帰った。

続く
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