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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2020-12-28 08:51:02.0 テーマ:その他

あなたについていくと決めた日 〜その13〜

蒼天のソウラの共同二次創作になります。執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が
苦手な方は注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ー本編ー

自分がどんな思いで抱え込んだものを吐き出したか…
 
その封書――除隊願いを、どんな思いで書き上げたか…

デリカシーを欠いた上官の言葉と行動に思わず身を乗り出した
アスカに、ロスウィードが凶悪な笑みを向けて詰め寄る。

「いいか、バンデヒルフェ。情報なんてものは活かすも
殺すも扱う人間次第だ」

顔と顔とがぶつかりそうな距離。泣き腫らしたアスカの瞳を、
片目ながらも鋭い視線が射貫く。

「…己惚れるなよ? お前如き新兵が勝手に判断することじゃぁない」

乱暴にすら思える物言い。だが、彼は言外に告げる。

自分で【集めた情報の価値】を自分で勝手に判断するなと。

不要なものだと決めつけるなと。

そして、机の上で開かれたままになっていた手帳のその箇所を、
掌で思い切り叩く。

そこに記されていたのは、アスカが先ほど老婆から聞かされた
大古の悪魔についての伝承。

「愚痴でも泣き言でも、この件が終わったら気が済むまで付き合ってやる」

――だから。と、眼帯の男は付け加える。

「力を貸して貰うぞ。この伝承について、聞かされたまま…
覚えてる限り全て話せ」



翌日。朝食を済ませた二人は、それぞれ昨日とは
逆の役割で調査を進めることとなった。

「大尉が言っていた小屋は… あれのようですね」

海岸線、船の残骸から続く跡を通って熱帯植物の覆い繁る森の中へ。
昨夜、ロスウィードが枝葉を払った痕跡を頼りに進めば、
樹々の合間に人工的な建物が見え隠れしていた。

――話した通り、あの小屋には近付くな。調査対象から外して構わない。
万が一敵と遭遇した場合は交戦せず撤退すること――

別れ際に言われたことを思い出し、アスカは小屋を迂回しようとするが…

「少しだけ。少しだけ覗くくらいなら…」

息を殺し、足音を立てないように静かに小屋へと近付く。
…どうやら中は無人らしい。

注意深く周囲を警戒しながら小屋の周辺を一回りしてみるが、
ロスウィードから聞いた話以外で特に気になるものは見当たらなかった。

…が。ぐるりと小屋を一周した時、彼女はひとつの異変に気付いた。
それは、地面に残された小さな真新しい足跡。

少なくとも、アスカがここに来た時には無かった足跡。

不意に、背後に気配を感じる。
剣に手を掛け、振り向き様に鞘から抜き放とうとして…

「どーん!」
それよりも速く、勢い付けて飛び込んで来たのは小さな人影。

驚きのあまり振り払おうとして、人影の正体と目が合う。

「あたしだよー! グンジンのお姉ちゃん!」

「え、えぇ!?」

困惑しながらも、アスカはその人物をしっかりと抱き留めた。
飛び込んで来たのは、初めて村を訪れた時に村長の家への案内役を
買って出たウェディの少女。

「どうして貴女がここに!?」

「あっれぇー気付かなかったの? 
お姉ちゃんの後ろ、ずぅ~っと着いて来てたんだよ?」

着いて来ていたという割には、それらしき気配は感じなかった。

村の子でいくら土地勘があるとは言え、かくれんぼじみた
子供の尾行に気付けないとは、自分の鍛錬もまだまだ未熟だ…
などと思いつつ、少女の頭を撫でてやる。

「ダメですよ? こんな場所まで勝手に来たら。ご両親や村の方たち、
心配してしまいますよ?」

優しく諭すアスカに、少女は悪戯っぽく笑うと森の奥を指差す。

「平気だよー♪ だって… あっちにさ、あたしのひみつきちがあるんだから。
良かったらお姉ちゃんもおいでよ!」

言うや否や、少女の小さな手がアスカの指先をきゅっと握って先導する。

任務の途中ではあるが… 本人が大丈夫とは言っても、
深い森の中でこの子を一人にするわけにもいかないだろう。

「しょうがないなぁ。ちょっと見たら村に帰りますからね?」

無邪気な笑顔と、秘密基地とやらがどんなものか見てみたいという
好奇心に負けて、アスカは少女と共に森の奥へと分け入っていく。

「少し歩けばすぐに着くから、ほら、早く早く!」

湿った葉や泥が堆積したぬかるみを、子供とは思えない速さで少女が歩く。

歩くことおおよそ十分ほど。幾重もの大きな葉が頭上を覆い、
降り注ぐ陽の光は殆ど地面に届かなくなっていた。

「着いたよ、お姉ちゃん!」

続く
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