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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2021-02-21 18:07:32.0 2021-02-21 18:21:28.0テーマ:その他

あなたについていくと決めた日 〜その16〜

蒼天のソウラの共同二次創作になります。執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が
苦手な方は注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

ー本編ー

向かった先は村からは少し離れた位置にある浜辺。
魔法による戦闘の痕跡が遺されていた場所である。

熱帯雨林の中に存在した小屋へと向かう際に
必ず通るルートであり、視界を遮るような背の高い木々や
建物などもなく見通しも良い。

漁船の残骸の陰へと腰を下ろすと、自前の携行食と水に
手早く口を付けて食事を済ませる。

数刻前までは茜色に染まっていた空には夜の帳が落ち、
頭上では満天の星々が輝いていた。

潮が満ちているのだろう。昨夜訪れた時に比べて
大きく聞こえる波の音を聞きながら、息を殺したままで
ただひたすらにジッと待つ。

――そろそろ日付が変わる頃だろうか。

人気のない浜辺に“それ”はやってきた。

ざく。ざく。と砂地を踏み締める足音と、ずる……ずる…… と
重たいものを引き摺る音が、潮騒に混ざってゆっくりとした歩みで
近付いて来る。

闇の中で目を凝らして観察すれば、ヨタヨタとおぼつかない足取りが
見て取れる。歩き慣れていない砂地のせいもあるだろうが、
それなりに重量のある装備を着込んだ上に重そうな荷物を
引き摺っているのだから無理もない。

足音の主が引き摺っているのは大きな革袋。
大きさから推測するに、中身は村で飼われていた家畜か、或いは……

「散歩にしては随分と遅い時間だな? バンデヒルフェ嬢」

“もう一人”の姿が確認出来ないのが気にはなったが、
恐らく近くに潜んでいるのだろうと見当を付ける。

幾分性急かとは思ったが、何かの手違いで彼女が
”ゲテモノグルメ”に目覚める前に止めてやるに越したことはないだろう。

だが、声を掛けたことで顔くらいはこちらを向くかと思われた足音の主――

”アスカ・バンデヒルフェ”は、一切の反応を示すことなく
のたりのたりと歩を進めた。重そうな革袋を両手で引き摺るそのままで

「グールやゴーレムでも、今の君よりは愛嬌がありそうなものだが」

見れば、夜空に浮かぶ月に照らし出されたその瞳は虚ろで、
焦点が定まっていない。

「ヘェ? 大切な仲間ヲ魔物と一緒に――」

不意に掛けられた妖艶な声。

左手で素早く眼帯を外すと同時に、何もない虚空へと右腕を“突っ込んだ”

暗闇の中。翠緑色の粒子が舞い散ったかと思うと、この世界とは
無縁の兵器が右手によって虚空から引き摺り出される。

洗練されたシンプルな銃身に走るのは一本の蒼いライン。

慣れた手つきで銃床を手繰り寄せると、左眼が捉えた魔力へと照準を合わせ――

「へ……?」

間の抜けた声が聞こえ。

声に遅れること僅か。閃光が闇の中を走った。

「っ!? あ……? う、で……? 腕があああああぁぁぁ!!
アタシの腕があああああぁぁぁ!?」

本来ならば使うべきではないことは重々承知している。だが、
それでもロスウィードはその引き鉄を躊躇なく引いた。

それは、魔力とは異なる力をリソースとした弾丸不要の
アサルトライフルによる銃撃。

ドサッと重い音が聞こえた後、何もない空間から勢い良く
噴き上がったのは赤紫色の血液。

次いで、吹き飛ばされた腕の付け根……隠密状態にあった者の姿が露わになる。

一体何をされたのかと言う戸惑いと苦痛に表情こそ歪んでいるものの、
それは妙齢の美女と呼ぶに相応しい外見を持った魔物。

無事な方の腕で気を失っているであろう村長の孫娘を抱え、
蝙蝠に似た背中の羽根で必死に滞空しているのは――

「サキュバスか」

短く吐き捨てると砂を蹴って跳躍。

更に、そこに見えない足場があることが分かっていたかのように
宙を一蹴りして肉迫すると、未だ混乱状態にあるサキュバスの半身を
力任せに剣の鞘で殴り付ける。

「ック、ソ……がぁっ!!」

バランスを失って地表すれすれまで強制的に降下させられたものの、
それでも少女を離そうとしない敵に再度銃口を向けようとして。

「時間ヲ稼ゲ! 小娘ェ!!」

長い髪を振り乱し、サキュバスが叫んだ。

逃げの体勢に入った彼女を庇うようにして影が割って入る。

続く
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