目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アスカの冒険日誌

2024-08-04 16:49:43.0 テーマ:その他

『三姉妹の物語〜絆のアカシ〜』 第31話

※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(凄くまずい…)

マイカは今まで無いほどに焦っていた。元々、
ヴェリナード王国からの支援が早急に望めない状況で、
アスカとリルカの姉2人と島で戦える者たちだけで
なんとかこれまで持ち堪えていた。

しかしそれが、いま崩れようとしていた。

「お姉ちゃん!…リルカお姉ちゃん!返事をして!」

何度呼びかけても、返事は無い。冷静さを欠こうとした時
マイカはふと昔、自分を育て上げてくれた師匠である
”賢者”の言葉を思い出した。


ーー魔法使いはね、どんな時であっても誰よりも
  焦ってはいけないよ

ーーそして氷のように冷静に、状況を分析しないと
  いけないんだ


それを何度も自分の中で唱え、深呼吸すると
先ほどまでの焦りがマイカから無くなっていた。

(お姉ちゃん達はきっと大丈夫!…今は、出来る事から!)

「兵士さん!…私、少しの間、戦線を離脱します!
ここをお願いしますッ!」

「は!…え!?ちょっ!」

そういうとマイカは、兵士の制止を振り切り、
防護障壁に覆われている屋敷に飛び込むように戻った。

屋敷の扉をバンッ!と強く開ける。中では逃げてきた住民達と
その対応に追われる自警団の兵士たちとでごった返していた。

さらに突如戻ってきたマイカの姿を、ユウナが目撃する。

「マ、マイカお嬢様!?なんで屋敷に!?」

「ごめん!今、話してる時間が無いの!」

と、急いで階段を駆け上がり、自分の部屋へ
向かっていき、着くとピアスを作った時そのままの
部屋の中から制作・研究用に書いていた本を探し出し
机の上にバッと開く。

そしてもう一度、ピアスに触れて光を伸ばし
ディスプレイを作り出す。そのタイミングで…

「マイカちゃん!…急にどうしたの!?」

焦ったようにマーテが、ユウナを引き連れて
部屋にやってきた。

「お養母さん…今は、ちょっと」

「手を動かしながらで良いわ、教えて」

そう言われて、マイカはこれまでのピアスでやり取りしていた戦況と
姉2人の状況、ピアスが調整不足であった事をマーテに伝えた。

「なるほどね…今は、そんな状況になっているのね」

「うん、それに現時点でピアスの機能も完全じゃないから…
なんとかしないといけないし…」

マイカは自分の前に出ているディスプレイに触れながら
表示されている項目と本の内容とを見比べていた。

「……ユウナさん、貴女は大広場に出て自警団の皆さんの
指揮をお願いします。私はマイカちゃんと一緒にピアスを
調整します…!」

マーテは言うと、マイカが見ていた本をサッと取り上げる。

「え!私が行くのですか!?」

「お養母さん…!指揮とかそういうのどうするの!?」

「今は時間も戦力も無いのよ?……だから少しでも時間稼ぎをして
私達や島民の皆が生き残れる可能性がある道を作り出す他無いわ」

マーテは真剣な眼差しで、ユウナを見る。最初は戸惑っていた
ユウナもそれを見て、意を決したように深々とおじきをする。

「分かりました。マーテ様、マイカお嬢様…少しでも早く戻って
いただく事を願っています…!」

ユウナは、部屋を後にして駆け出していった。

「さて…ピアスの状態はどうなっているのかしらね」

マーテは本に書かれている文字に指を滑らせながら
マイカを見る。

「……!お養母さん、56ページを開いて…そこには…」














「はぁはぁ…」と荒い息遣い。それをしているのは
音信不通になっていたアスカ。

彼女は今、地面に膝をついていた。その体には
激しい攻防の跡なのか、身につけている衣服も防具も
そこらじゅうが傷だらけになっている。

彼女の瞳には、まだ強い闘志が宿っているが…
その意志を嘲笑うかのように、戦況は…”劣勢”かつ
”最悪の状況”だった。

「ふふ…どうしたのかなー?もう終わりですの?」

目の前の悪魔…ドーターは囁く。傷ついている彼女とは
反対にドーターはその美しい姿を保ち続けていた。

それが出来るのは…自らが囚えた者たちからの
”命の強制搾取”によるものだった。ドーター自身が
傷つけば、その者たちからエネルギーを吸い出す。

そう戦えば戦うほどに、彼女も兵士達も
追い詰められて行く状況だった。

しかし今の彼女の力では、このドーターが織り成す
囚われた者たちの命の火が尽きるまで続く”永久機関”を
打ち壊す事が出来ないと…ゆえに彼女は想った。

(ーー今は”護る力”じゃない…必要なのは”攻める力”だ!)

(ーーもっと私に、”攻める力”があれば……!)

〜続く〜
いいね! 9 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる