※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。
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凄まじい衝撃と壊滅的な爆発が広場全体に被害を及ぼした。
「ヌフフ!……あーはっはっ!!」
そんな状況下にも関わらず、爆発後の煙で覆い尽くされた
先を見下ろし、ただひとり高笑いをするドーター
「今度こそ、終わりね…。さてこんな所で時間を
使ってしまいましたし、お姉様の居る辺りまでいか…」
「どこへ行こうって?」
「え…!?」
煙の中、その隙間から青白く輝く魔法陣のようなものが
姿を表した!そして、すぐそこには、爆発に巻き込まれて
跡形も無く消し飛んでるはずのアスカが左手を突き出して
立っていた。
「まだ…終わってないよ!」
(……う、嘘!まさか、あれを”防ぎ切った”の!?
そんな馬鹿な真似出来るのが、こっちにも…!?)
アスカの更に後方に居た2人も無事で、フォルカは
「……!マドモアゼル、それはいったい?」
「あれは…あの子が修練を積んでいた”特技”の一つです。
しかし私との修行中に完成する事はなかったですがね…」
フォルカの問いに、リーザが答えた。アスカは
左手を下ろすと魔法陣が消えるのと同時に片膝をついた。
焦りに表情を曇らせていたドーターはそれを見逃さず、
再び笑みを浮かべる。
「…あら?どうやら反動はあったみたいね。じゃあ…!」
「アスカお嬢様…!受け取って下さい!」
と、ドーターが攻撃に動き出そうとした時、何処からか
アスカに向かって何かが投げ込まれてきた。彼女はその声に
従い、飛んできたものをキャッチするとそれはベルトポーチで
試験管ビンのようなものが2本留め具にささっており、
それぞれ緑と青色の液体で満たされていた。
「これは…!」
飛んできた方に視線を戻すと、そこには牢に
囚われていた兵士の一人が姿勢をよろめかせながらも
立っていた。
「あと…はお願いしま…す!」
「余計な事をするn…!」
「…させぬッ!」
激情したドーターは立っていた兵士の方に振り向き、
攻撃しようとしたが、リーザとフォルカが再び剣を抜き、
ドーターの方に急接近し、2人で同時に風の刃を撃ち出し、
阻止する。
「キャアッ!」
「アスカ!それを急いで使えっ!」
リーザが叫ぶと、アスカは直ぐ様受け取ったベルトポーチから
二本のビンを抜き取り、同時に蓋を取るとそれを自分の周りに
振りまいた。
2本のビンはそれぞれ濃縮された即効性の魔法薬で、緑色は傷などを
塞ぎを回復させた上で活力も与え、直ぐ様戦闘復帰を可能してくれるもので、
青色は独自配合の魔力薬で、戦いで失われた魔力を大幅に回復するものである。
それらをかけたアスカの体についた傷はみるみる回復していく。
「……この薬使った事が無かったけど、さすがね…!」
チカラが戻って来るのを感じながらポーチを投げてくれた
兵士の方を見ると、既に倒れ伏していた。
「……!…ありがとうございます…ゆっくり休んで下さい…!」
そう兵士に向かって言うと、ドーターの方に向いた。
「今なら…私に”使えるかな”?」
◯
◯◯ 〜軍へ旅立つ数日前〜
◯◯◯
「よぉし…!もうお前に”ゲッコウ流剣術免許皆伝”を与えても
良いだろう!」
「……!ありがとうございます!リーザ師匠!」
切り結んでいたアスカとリーザは、お互いに剣を収めた。
「…本当によく頑張ったな…!さぁて、俺の故郷では免許皆伝者には
証となるものを渡したいが…」
「え、何か貰えるんですか?」
「いや…故郷で貰えた証は魔界で採れるもので作成してるものだから、
さすがに作れんな…」
と、リーザは近くの小屋へ戻っていった。少しすると何かを握り
戻ってきた。
「だからお前には、”これ”を託そう。逝ってしまった主の遺品だが、これが
一番相応しいだろう。いざとなれば使っても大丈夫だ。」
「えええええ!?こんな大切なものを受け取れませんよ…!」
「良いんだ…どの道、俺には使う事が出来ん。
何よりも”主”と似た雰囲気を持つお前に持っていて
欲しいのだ…だから受け取ってくれ…」
◯◯◯
◯◯
◯
何かを思い出す様に目を閉じたのちに、静かに目を開くと
アスカは右耳のピアスに、指を触れさせ、念じた。
すると、壁に叩きつけられた時に近くに落としていた
”レイピア”と”盾”が、光に包まれ…フッと消えた。
そして左手を前に差し出すと、手元に別の光が集まり
それは長い得物の様な形を形成し、包んでいた光が
弾けると中から”白銀の太刀”が姿を現した!
「私は護ってみせる…!ここに居るみんなを!
島を!!…だから”主さんの刀”…!チカラを貸して…!!」
〜続く〜