目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

孤独の闇芸人

ホーリン

[ホーリン]

キャラID
: TG682-832
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 111

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ホーリンの冒険日誌

2017-05-06 20:08:13.0 2017-05-06 22:31:44.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

伝説の旅芸人への道2017 闇芸人・決戦編 ~第18章~


『そんなこと、ぜーんぶ、問題にもしないで
 ひたすら笑いに情熱をかけられるような奴。
 天下をとるのは、そんなバカだと思うよお』

『ホーリン。オイラに、いつか見せてなあ。
 笑いの極みにたどり着いたバカの芸をよお。
 それができたら、伝説の旅芸人と呼ばれるぜえ』

 かつて聞いた……
 あるいはこの“クエスト”をクリアしたらもう一度聞くだろう言葉。




「僕たちはみんな、“笑いの極み”を目指して頑張っている。
 その道の先で、いつか伝説にたどりつけると信じてる」

「なぜ! あなたは信じられるのです!
 私はポルファンより才能がありましたが、
 魔物の芸などウケるわけもなく、
 どこへ行っても私の芸は受け入れられませんでした……!」

 血を吐くようにルルルリーチは叫ぶ。

「私は信じていたのです。
 魔物でも人々を笑わせることができるのだとね。
 ですがその思いは裏切られたのですよ……
 私が笑わせたかった、人間によってね」

「……それは悲しいことだけど……。
 でも、お前は間違ってるよ」

 きっぱりと、断言した。

「ルルルリーチ。
 お前は才能があったから旅芸人になろうと思ったのか?
 そして、才能がなかったら旅芸人にはなれないのか?」

「………。」

「強い職だから受け入れられ、弱い職だから必要ない?
 だから旅芸人なんてやめてしまえばいい?
 違うだろ!?
 強いからやってるんじゃない。才能があるからじゃない。
 好きだからやってきたんだ。
 でもお前は、前に進むことを、やめてしまった……!」

 僕は全てを思い出していた。
 そう、全て。

 “かつて”闇芸人ルルルリーチを倒した後で読んだ、
 ひとつの回顧録についても。


「そしてお前自身が、周囲の人々を裏切った。
 お前は自分の師匠を殺して、弟弟子を裏切って……
 旅芸人を憎む魔物に落ちた」

「フォッフォッフォ……私は元々、ただの魔物ですよ?
 たまたま血迷って、人間の芸に憧れた。
 けれど結局はそこまででしたよ……」

「……どうして、諦めてしまったんだ?」

「さっきも言ったでしょう。
 私が魔物であるというだけで、
 誰も私の芸を認めなかったと……」

「本当に、そうだったのか?
 誰ひとり、お前の芸を見て笑ってはくれなかったのか?」

「さあ、どうでしょうねえ。
 忘れてしまいましたよ……
 旅芸人だった頃の思い出も、技も、すべて……」

 ルルルリーチの声には、もはや苦しみしかなかった。

「………そうか」

 思えばこいつは。
 悪魔道化師だったゲイザーとは違って、旅芸人のとくぎを一度も使っていない。

「そうしなきゃいけないぐらい、つらかったんだな……」

 ――だからこそ。

 僕は棍を構えて、ルルルリーチに告げる。

「僕は信じてる。誰に、どれだけ否定されたって。
 きっと、どこかに自分を認めてくれる人がいるって」

 認められないこともあるだろう。
 受け入れられないときもあるだろう。
 それでも。

 ポルファン師匠。
 兄弟子ゲイザー。
 旅芸人の高みを目指す仲間たち。
 旅芸人ではないけれど、一緒に冒険するフレンドたち。

 誰かひとりでも、認めてくれたなら。


「それだけで、きっと前に進める。
 お前も、それに気づいていたら……
 こんな暗い洞くつじゃなくて、
 すぐ近くの街に行けば、もしかしたら……」

「過ぎたことですよ。
 ……決着を付けましょう。
 全ての旅芸人に、絶望の闇を――!」

「そうだな。
 もう一度、終わらせよう。
 全ての闇芸人に、希望の光を――!」

 交錯する。

 果てしない闇。
 それを切り裂く、一条の――



「断空なぎはらい!!」

 ――そして。

「旅芸人に、光を……!」


「奥義・棍閃殺!!」


 すべての力を込めて、放った。


(第19章へ続く)


 
いいね! 10 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる