目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

孤独の闇芸人

ホーリン

[ホーリン]

キャラID
: TG682-832
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 111

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ホーリンの冒険日誌

2017-05-07 12:00:18.0 テーマ:シナリオ・クエスト攻略

伝説の旅芸人への道2017 闇芸人・決戦編 ~第20章~


『ルルルリーチが倒れましたか。
 フォッフォッフォ……。
 どうやら“今回も”、闇芸人は勝てなかったようですね』

 今回も……それはつまり。

「リプレイを……もう一度、旅芸人のクエストを発生させたのは、
 お前だったのか」

『その通りです。私たちは何度も繰り返してきました。
 ですがそのたびに、旅芸人たちは闇芸人を打ち倒してきた。
 悲しいかな、ルルルリーチはしょせん、レベル50時代の相手。
 そのまま戦わせても勝てるはずがない。
 ですから私たちは新たな器を探していたのですよ』

「だから、僕を闇芸人にしようとしていたのか……」

『もっとも、ルルルリーチが言ったように、
 今となってはそれも無駄に終わりましたがね……』

 闇芸人ルルルリーチは現実のアストルティアで倒された。
 僕はもう、闇には染まらない。
 
『最後の黄泉送り――
 私自体には攻撃が通用しませんが
 ルルルリーチを通じて浄化のチカラを流すことは可能……
 過去の絶望の集合体である私は、
 なるほど、たしかにゾンビ系であると言えましょう……』

 闇芸人を生み出す根源もまた、浄化されようとしていた。

『あなたの旅芸人への愛情……。
 もはや理屈ではない。ゆえに反論のしようもない。
 それが、あなたの見つけた光ですか……』

「そうだ。ポルファン師匠が教えてくれた。
 ゲイザーが教えてくれた。
 そして……たぶん、ルルルリーチも……」

 僕は今までの出来事を思い出す。

「旅芸人に何ができるか。
 答えは“全部”だ。
 旅芸人はどうあるべきなのか。
 答えは“何でもアリ”だ」

 僕は今まで出会った人たちを思い出す。

「何だって出来るし、何をしたっていい。
 すべては、試行錯誤なんだ。
 旅芸人を愛する気持ちを忘れずに、
 前に進み続ければ、いつか……僕らはきっとたどり着く。
 旅芸人の極み――“伝説の旅芸人”に」

『………。
 世界はこんなにも、光に満ちていたのですね……。
 ですが私が消えても、またいつか、闇は生まれます。
 旅芸人たちの絶望が、ふたたび寄り集まり、形を成すときが……』

「そうだな……。そうかもしれない」


『旅芸人ホーリン、最後にひとつだけ……
 あなたに呪いをかけて差し上げましょう』

「……呪い?」

『――あなたは自分の才能が認められなくても
 くさらずに“旅芸人の道”を極められますか?』

「…………」

 それは。
 僕を闇に落とした問い。
 そして、かつてルルルリーチが死に際に残した……呪いの言葉。

『――あなたは自分の才能が認められなくても
 くさらずに“旅芸人の道”を極められますか?』

  はい
  いいえ


 たとえ“はい”でも“いいえ”でも。
 現実を前に、あなたはいつか挫折する。
 それでも諦めずにいられるのか?


『――あなたは自分の才能が認められなくても
 くさらずに“旅芸人の道”を極められますか?』

  はい
  いいえ


 それが、ルルルリーチが残した、最後の呪い。
 あまりにも悲しい、諦めの言葉。
 だから――


『――あなたは自分の才能が認められなくても
 くさらずに“旅芸人の道”を極められますか?』


  はい
  いいえ
→    


 僕は、胸を張って答える。



  はい
  いいえ
→“  ” 



「“わかりません!”」

『…………』

「いつかまた、僕は挫折するかもしれない。
 心が折れて、絶望してしまうかもしれない。
 いつまで冒険者をやっているかも分からない。
 でも、今は一人の旅芸人として、前に進み続けるよ。
 その時が来るまでは……」

『フォッフォッフォ……。
 それでいい。
 私たちはただの過去。決して未来にはたどり着けません。
 あなたの末路を見ることができないのは残念ですが……
 このあたりで幕引きといたしましょう』

 その声は、どこか清々しかった。

『もうじきこの空間は崩壊してしまいます。
 旅芸人ホーリン。あなたは現実へ……
 今度こそ、アストルティアで……前に進みなさい』

「ああ。わかっ――うおっ、まぶしっ!」


『ああ、最後にもう一つだけ――』

「えっ?」

『――――の――は――』

 声が遠ざかる。
 絶望から生まれた闇芸人の根源は、
 今を生きる旅芸人たちの光で照らされた。


 さあ、今度こそ。
 ……旅芸人の日常に、帰ろう。



 僕は、崩れていく世界を駆け抜けた。



(最終章へ続く)



いいね! 10 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる