今回の登場人物
・「た」たいせい(プクリポ)
・「パ」パラガス(コンシェルジュ)
第4幕「名刀」
パ「おかえり。たいせい。」
た「ただいま。」
パ「ところで物置を掃除してたらすごそうな刀を見つけたぞ。」
た「ぬ?どれ?」
パ「これ。」
た「ああー。これかぁー。」
た「これ両手剣の刀だね!」
パ「これ両手剣なのか。」
た「世界に1つしか存在しない山田家代々伝わる『名刀・山田』なの。」
パ「ん?山田って誰だ?そんな人いたか?」
た「んー。山田太郎ってわかる?」
パ「ああー!確か黒ジャージと黒サングラスをしてたチャラいやつだったアレか」
た「そそ!」
パ「なんだ…。アイツかよ…。」
パ「あいつ。決意や体力は人の5倍はあるものの学力はアホじゃねーか。」
パ「あいつ確か会社の社員だろ。クビになってんじゃねーか?」
た「いや。なんか数学が超天才という理由でクビにならないらしい。」
パ「なーんだそれ」
パ「ところで。名刀って言ってるんだからもちろん切れ味抜群なんだろうなぁ…?」
た「もちろん!」
た「装備すると『攻撃力+500』と『会心率+60%』『開戦時バイギルドと天使の守り』の追加効果付きの幻の名刀!」
パ「は!?そいつはすげぇじゃねぇーか!」
パ「そんなの持ってるんなら使えよ!」
た「確かに。これあったら今すぐ使うよ!」
た「けど!使えない!!」
パ「なんで!?」
た「これレプリカだからプラスチックでできてるの!」
パ「プ、プラスチック……」(ガクッ!)
た「そ!」
パ(どうりで持っても軽いわけだ…)
た「名刀・山田は切れ味はもちろん!デザインが綺麗で美しいからみんな欲しがるの。でも!世界に一つしかないから…。」
た「そこで太郎は何故かレプリカを作って商品化したの。」
た「ちなみに。本物は山田家の大叔父様のお屋敷に保管されてるらしいお…。」
パ「けっ!アイツらしいなぁ…」