恐怖の夏が始まった…
私は『蚊』に異様にモテる。
いや、それは本当に異様なほどに…。
ある時 公園を歩いていたら
いつものように私の周りに大量の蚊が集まりだした。
みんな一様に私の血を狙っているのだ。
それを見ていた見ず知らずのご婦人が
「まあぁっ!
そんなに蚊が周りに集まる人初めて見たわ!初めて見たわ!」
と二度繰り返して通りすぎて行った。
何故二度繰り返した?!
は、置いておいて
私が公園を歩こうものなら それほどまでに異様な光景が繰り広げられるのだ。
蚊取り線香を焚こうが虫除けスプレーを振りかけようが
奴等はそんな事おかまいなし。
一匹二匹と叩き潰しても
我も我もと私の腕や足や顔にいたるまで
身体中の血を吸い付くさんと襲ってくる!
まったく!毎年毎年
私の血はそんなに美味いか?!
口コミか?
口コミで集まってるのか?!
蚊の世界ではきっと私は有名人に違いない。
ほら…また一匹やって来た…
ブーンブーン、と自己主張しながら…
昨日は私の完敗だった。
今日は奴等に勝てるだろうか。
眠ったら殺られる!!
だが奴等との毎夜の戦いがたたったのかとても眠い…
ウトウトする
ブーンと音がする
探す
見つからず諦めて寝る
痒くて目が覚める←イマココ