最近繋がってくれたハリスンさん。
有無を言わさないイケメンであり、優しい。社交的。バトルも喋りも上手い。非の打ち所が無いウェディだ………とか思ってたんですよ。さっきまで。
先程冒険日誌を覗いてみたんです。
・・・文才。
いやもう人を楽しませる天才かと。読んでいるだけで映画を見ているような充実感。
非の打ち所が無いウェディなんて粗末な単語を使ってしまった自身に深く後悔の念を押した。そしてこの瞬間私の中でハリスン先輩は神と化し、私は彼に内包される事を望んだ。精神の核のみを残し 静かに永遠に今日の美しさを放つ。過ぎた日は還らぬが、過ぎず留められれば過ぎ去る事無く「今」となる。過去世への誘いはこの時をもって雑念へと変わり、終末まで「今」を眺めることにした。