いつもイロハ水族館をご愛顧いただきありがとうございます。
本日はマスノスケ(鱒の介)について紹介します!
マスノスケ…、聞き馴染みのない名前ですね。某有名アニメに登場しそうです。
でもちゃんとドラクエ10 にも登場するお魚です!
みなさん、何のお魚か考えてみてください。
…というわけで、せっかくなので早抜けクイズ形式にしたいと思います!!!笑
「答え知ってるよ!」という方は、ブラウザバック…ではなく、イイネやコメントお願いします。
〜遊び方〜
・記事の最後に、答えが記載してあります。
・難しい生態(=ヒント)から順に、紹介します。
・わかったら、最後まで飛んでください。
・賞品賞金はありません(笑)が、希望者にはイロハ水族館のお招きの翼差し上げます。
★白身魚です★
魚は一般に、白身魚と赤身魚に分けられますね。
マスノスケは、白身魚に分類されます。
(ちょっと意地悪なヒントかも…)
★富士山に縁がある?!★
マスノスケは富士山に縁があります!!
(知っている人にとっては、これが最大のヒントになってしまいますが…苦笑)
山梨県では、富士山の名を冠した養殖魚「富士の介」が開発されました。この富士の介の父親となったのが、マスノスケなのです!
★人間並みの大きさ?!★
最大のもので体長1.47m、体重57kgという記録があります!!!人間並みですね。
なお、通常捕獲されるものは体長90cm、体重10kg程度です。
★分布★
冷水を好み、アラスカからカムチャッカ半島にかけての北太平洋を中心に、オホーツク海、日本海北部に分布します。
★鮮やかな赤い婚姻色をもつ★
魚類の多くは、繁殖期になると体色が変化します。これを「婚姻色」といいます。
マスノスケの婚姻色は、鮮やかな赤です。
★「スケ」の意味とは?★
「スケ」とは、律令制度がしかれていた頃の次官(地方で一番偉い役職)の意味があるそうです。
つまりマスノスケは、「とっても偉いマス」くらいの意味なのですね。
★マスとサケとは違うのか?★
マスもサケも、同じサケ目サケ科に属しています。
では、マスとサケは違うのでしょうか?
結論から言えば、「マス」と「サケ」には生物学上はっきりした区分がないとされています。
「川で生まれた後、海に出るものをサケ、一生川で過ごすものをマス」とする説や
「大きいものはサケ、小さいものはマス」とする説などもありますが、
どちらの説も、例外や、同種であってもサケとマスに呼び分けがされている場合などがあり、決定的ではありません。
寿司屋やスーパーで「サーモントラウト」という言葉を見かけると思います。概ね、サーモンはサケ、トラウトはマスですが、これも例外があります。
なので、マスとサケは、はっきり分ける区分がないのです。
じゃあ、「とっても偉いマス」とは、「とっても偉いサケ」のことなのでは?
とっても偉い、といえば、色々ありますね。大統領、総理大臣、皇帝、国王、国家主席などなど。
…もう分かりましたね。
以下、正解発表します。
考えたい方は、ここで一旦とめてください。
【正解発表】
マスノスケは………
キングサーモンのことです!!
和名マスノスケ(とっても偉いマス)は、英語名キングサーモン(とっても偉いサケ)のことでした!
※この事例も「マス=トラウト」が成り立たない、例外になっています。
【補足:サーモンが白身魚??】
白身魚と言いましたが、キングサーモンの切り身はどう見ても赤いですよね。
通常の赤身魚は、酸素を運んだり取っておくためのタンパク質が多いため、赤色に見えます。
一方、マスやサケの仲間が赤いのは、アスタキサンチンという成分によるものです。これは、酸素を運んだり取っておくためのタンパク質ではないので、「赤身魚」にはならず、「白身魚」になります。
キングサーモンは、世界の気候館の北極南極エリアで展示中です。ぜひご覧ください。
イロハ水族館では、今後も増改築、展示の入れ替え、生態解説日誌の投稿、各種企画などを行っていきます。変わらぬご愛顧をお願いいたします。
〜〜お魚好きの方、ぜひお越しください〜〜
イロハ水族館
本館 ジュレ13981うるわし3番地
和風館 同1番地
世界の気候館 同2番地
※ご連絡くださればお招きのつばさ差し上げます。
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