いつもイロハ水族館をご愛顧いただきありがとうございます。
今回は、和風館の星空展示で展示している不思議生物「海月」についてご紹介します。(前回は「海星」を紹介しましたね。)
もうすぐ夏休みということで、今回もQ&A方式で紹介していきます。
答えを考えながら読んでみてください。
Q1.海月ってなんて読む?
A1.クラゲと読みます。昔の人は風流ですね。
Q2.何種くらいいるの?
A2. 世界に約3,000種、日本でも約200種と言われています。
Q3.何の仲間?
A3.イソギンチャクやサンゴの仲間です。
クラゲは刺胞(しほう)動物であり、イソギンチャクやサンゴの仲間です。刺胞とは、毒針が入った器官のことで、触手にあります。
刺胞から毒針が発射される速度は、なんと時速100キロにもおよぶとか。
※ 有櫛動物にも「クラゲ」と名前がつくものがいますが、別の仲間なので、ここでは触れません。
Q4.いつから地球にいるの?
A4.5億年以上前です!!10億年前!!という説もあります。
ちなみに、恐竜は2億3千年前、シーラカンスは約3億6千年前、オウムガイが約5億年前とされています。
Q5.どんな身体?
A5.ゼラチン質で95%以上が水分でできています。
Q6.クラゲにオス、メスはある?
A6.あります!!
Q7.目はある?
A7.あるといえば、あります。
多くの種は、かさの縁に「眼点」を持ちます。これが目に相当しますが、明るさが分かる程度です。
Q8.口はある?
A8.かさの裏側中央部にあります。
かさの裏側から伸びる口腕(こうわん)を使って、食べ物を口まで運びます。なお口腕と触手は別物です。
Q9.胃はある?
A9.あります!
実物を見てみましょう!
お分かりいただけるでしょうか?
四葉のクローバーのようでかわいいですね!
エサを食べると、このクローバー模様がエサの色に染まります。
Q10.心臓は?血管は?
A10.心臓も血管もありません!!
血管の代わりに「水管」が身体中に通っています。
ポンプの役目の心臓がないので、かさをふわふわと開閉して身体を動かすことで、全身に栄養を送っています。
Q11.脳は?
A11.ありません!!
身体中に神経が張り巡らされていて、その神経が刺激されることによる反射で生きています。
Q12.クラゲの寿命は?
A12.一般的には1年程度ですが……
なななんと!!
不 老 不 死 ! ! !
のクラゲがいます!!
クラゲは、プラヌラ→ポリプ→ストロピラ→エフィラ→稚クラゲ→親クラゲというように、形や性質を変えながら成長していきます。通常のクラゲは、最期には溶けてなくなります。
しかし、ベニクラゲは、命の危機に瀕すると、なんと「ポリプ」に戻り、再びそこから成長を始めるのです!!
Q13.お盆過ぎの海水浴はクラゲに刺される?
A13.アンドンクラゲのことですね!
クラゲにはたくさんの種がいます。浜近くにやってくる時期も様々。毒の強さも様々です。(中には命に関わるものもあります。本当に気をつけてください。)
いわゆる「お盆過ぎにはクラゲに刺される」というのは、アンドンクラゲのことです。
身体から長〜く伸びる触手が特徴的で、刺されるとピリピリと強い痛みがあり、ミミズ腫れになります。
刺されたらすぐ病院に行ってください。
Q14.ドラクエ10 の「クラゲ」は何クラゲ?
A14.やってみましょう。
大きさは50〜80cm。
かさはお椀状で大きい。
口腕らしきものも大きく、数本見られます。
触手らしきものはよくわかりません。
色は透明or青。
図鑑「うっかり触ると刺されるぞ」との記載から、毒性は弱くはない。
……何なんでしょうこのクラゲ?笑
分かる方いらしたら教えてください。
Q14.食べられるの?
A14.ビゼンクラゲやヒゼンクラゲなどの種は食べられます!
Q15.もっと知りたい!
A15.もっと紹介したいですが、字数制限に引っかかりましたので、ご自身で調べてみてください。
※生態紹介記事では、できるだけ正確な記載に努めておりますが、万が一間違い等ありましたら、コメントで教えていただけると幸いです。また、本記事の誤りにより生じたいかなる損失も、責任は負いかねますのでご了承ください。
イロハ水族館では、今後も増改築、展示の入れ替え、生態解説日誌の投稿、各種企画などを行っていきます。変わらぬご愛顧をお願いいたします。
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