(以下バージョン6.5前期までのネタバレがあります。)
ドルワーム王国。創造の炉。
蛇腹の部分が自動的に動いているこの装置が「ふいご」です。
創造の炉を調べて読めるテキストが、バージョン6.5前期のクエスト748「三闘士の誓い」のクリア後に追記があり、
クリア前「左右の送風装置から風を送り 炉の温度を上げる仕組みのようだ」
クリア後「なんとなく 以前よりも 装置の動きが 良くなった気がして 主人公は うれしくなった!」
クエスト748 では「ソリッドギア」という銀色の薄い歯車のような形の部品を取りに行くようドルタムにお願いされますが、
一度動力をオンにするとふいごは永久機関のように常時動き続けるので、摩耗してしまったふいごの部品を修理をするためだった可能性がうかがえます。
それにしても、ふいごを永久機関化させて炉の火力を上げ続けるアイディアを思い付いたドルタムはすごい発明家だと思います。
ちなみに、同じ形の色違いの部品がガタラ外伝クエスト089で「魔導の歯車」として登場し、
ビャン・ダオが三闘士のオノを作ってくれるのですが、
この製造に用いた技術が何なのか当時触れられませんでした。
ここまでに生じた疑問点を箇条書きします。
・神化の工房の錬金装置は何のために工房内に置かれていたのか。同じ部屋の神化の光炉と関係はあるのか。
・神化の工房で錬金装置を使っていた錬金術師は誰なのか。
・創造の炉と、左右に付属したふいごは、冶金と錬金のどちら用途なのか。(バージョン3.3の闇の領界カーラモーラ村のカイラム村長宅の炉をクリックすると「錬金工房」と表示された例はありますが、ふいごは設置されていませんでした)
・ビャン・ダオがガタラ外伝クエストで三闘士のオノを作った技術は何だったのか。
推論ですが、錬金術やふいごは、人間と六種族が独自に生み出したのではなく、
神話時代に天星郷に既にあったものが何かしらの方法で地上に普及していったのではないかと思います。
形や機能が同一であるものが、後の時代に無から自然に生み出されるとは考えにくいからです。
例えば、現代のナドラガンドに錬金工房があるということは、
ナドラガンドがアストルティアから分断した際に、分断前の神話時代のナドラガンドに既に錬金術が伝わっていた可能性がうかがえます。
また、魔界では錬金設備は見当たらないものの、ナドラガンドと同様に分断前にふいごの製造方法が後の魔界予定地に伝わっていて、現代のバルディスタ要塞のガレーの工房に冶金用途のふいごとして残った可能性はあるかも知れません。
気になるのはバージョン4.5で訪れたマデ神殿で、あそこは錬金施設でしたが、
屋上に祭壇が設置されていたことです。
もし錬金術が天から地へ授けられたものであるなら、5000年以上前の錬金術師たちは天に感謝や祈りを示すために、
祭壇を、マデ神殿の最も天に近い位置である屋上に置いたというのは合理的な理由になるかも知れませんが、真相は定かではありません。
ただ、アシュレイが天命をまっとうした神話時代末期から、錬金術を独占していたケミル氏族が5700年前に現れるまでの間は不明な点が多く、
初代王者の素性、ゴフェル計画の避難先、大僧正トゥバンが取り残された人間を生かした手法、エテーネ王国初代国王レトリウスの死後の魂のゆくえなど。
このあたりに錬金術が絡んだ話はあるのか。
そして4000年前にドルタムはどこからふいごの技術を学んだのか。
バージョン6.5後期以降での話の展開が期待されます。
おわり