(以下バージョン6.5前期までのネタバレがあります。)
正多面体というものがあります。
正四面体・正六面体・正八面体・正十二面体・正二十面体の5種類です。
このゲームでも出ていて、順に見ていきたいと思います。
いくつかの本を参考にして、大体共通しているところをすくい上げて書いてみます。
現実世界の理屈が必ずしもゲームでもそのまま反映されるとは限らないということはあらかじめご了承下さい。
【正四面体】は、正三角形4枚を貼り合わせるとできて、
バージョン5.2の、魔界の朽ちた霊廟で入手した「リドのタリスマン」が正四面体でした。
正四面体はいわゆる「四大元素(しだいげんそ)」の「火」を表すことがあるそうです。
ちなみに「四大元素」(火・水・風・土)は錬金術や魔術で非常に重要な概念なのですが、
これを正方形で表すことがあります。
例えばマデ島にある孤島の修道院の窓枠に正方形が入っていますが、ここがかつて錬金施設だったことを踏まえると、この正方形は四大元素の象徴である可能性はあると思います。
また、四大元素を三角形を用いて表すこともあります。
角が上向きの三角形は「火」、これに横棒が一本入ると「風」を表すのですが、この横棒には火が無限に上昇するのを抑えるニュアンスがあるとする説があります。
角が下向きの三角形は「水」、これに横棒が一本入ると「土」を表しますが、この横棒には水の落下を止めて固まるようなニュアンスがあるという説があります。
そして、上向きの三角形と下向きの三角形を重ね合わせると6つの角を持った六芒星になり、この内側に「正六角形」が作られます。
この正六角形を「第五元素」の象徴とする説もあります。
「第五元素」とは、四大元素(火・水・風・土)に含まれる構成要素のひとつです。
六芒星の内側にある第五元素は、対立し合う四大元素を調和させ取りまとめる「精髄」の役割を果たしているという説もあります。
同じく孤島の修道院の窓枠に正六角形が見られますが、第五元素の象徴である可能性はあります。
錬金術では錬金術師によって獲得が望まれるさまざまななものがありますが、そのひとつが第五元素です。
ちなみにバージョン6.4でエルドナ神は「創生のチカラ」の定義を行い、
「創生のチカラは あらゆる生命や物質を
この世に 存在せしめるものですのよ。
人の命も 自然も……風ですら
創生のチカラを 持っているのだわ。」
と説明してくれますが、
「創生のチカラ」は四大元素(火・水・風・土)に含まれる構成要素である「第五元素」と役割が似ているように思います。
ただし、バージョン5.5では女神ルティアナは自身の創生のチカラの全てを使ってジャゴヌバを消し去ろうと試みてもいます。ここは第五元素にはない特質で、相違点になってもいるようです。
バージョン6.5後期以降で創生のチカラの「収穫」を目論むジア・レド・ゲノスの話がもう少し進んで、この辺の推論に誤りや追記したいことが出てきたら、後日記述を修正します。
ちなみに「収穫」という言葉は現実世界の錬金術で術語として登場し、錬金術の作業を農作業になぞらえて、
「賢者の石、金や銀、第五元素などの農作物を収穫する」という意味合いで用いられることがあります。
ジア・レド・ゲノスが目論む創生のチカラの「収穫」に錬金術的な意図はあるのかどうか。
【正六面体】は、正四角形(正方形)6枚を貼り合わせるとできて、
色々な例がありますが、主人公に最も身近な正六面体というとエテーネルキューブでしょうか。
正六面体は、四大元素の「土(地)」を表すことがあるそうです。
正多面体と正多角形について(2)に続きます。