(以下バージョン6.5前期までのネタバレがあります。)
ここでは主に【魔力】【魔法力】についてまとめてみます。
バージョン5.2で、魔王アスバルが何も告げずにアストルティアへ旅立ってしまったことや、
これをすすめたオジャロスに激怒するリンベリィは印象的なことを言います。
「……アストルティアへ転移する 魔法儀式なんて
この私でも 1ヶ月以上 かかるわ。」
リンベリィは自宅であるベラストル家からゼクレス城2階の空間へ唐突に姿を現し、いなくなる時も同様であることから、「転移魔法」を使っているようです。
城から数百メートル程度離れた自宅まで転移するのなら、軽い【魔力】の負担で済み、時間もほとんどかからないということのようです。
リンベリィが城内へ転移する際、主人公へ与えたしもべの証を媒介に転移魔法で移動を試みたようです。
ここから、転移魔法には移動先の根拠となる何かが必要なようです。
バージョン5.2でアスバルがどういう手段でアストルティアへ渡ったか具体的な説明はなかったようですが(見落としがあったらすみません)、
もしアスバルがアストルティアへ転移魔法を用いて移動したのなら、アスバルの魔力の高さを示すことになりそうです。
リンベリィが準備に1ヶ月以上かかると言ったアストルティアへの転移魔法ですが、
アスバルは、叔父のオジャロスにアストルティアへの転居を勧められてすぐに魔界から姿を消してしまったからです。
成甲書房の『超常現象大事典』p.51「テレポーテーション」によると、
「時間的経過なく通常の肉体のまま他の空間に移動すること」。
また「生霊や体外離脱との区別は、本人が肉体を持ったまま移動する点に求められる」としています。
すると、リンベリィ(や、もしかしたらアスバルも)の転移魔法は「テレポーテーション」であるのに対し、
デスマスター職業クエストで肉体を捨て黄昏の園へ移動することやバージョン6のバーバードールの話は「体外離脱」のようです。
また、バージョン5.1終盤でアスバルの母エルガドーラは魔力の全てを太古の魔人(アスバル)に与えた直後に瀕死になります。
【魔力】の体内に含まれる量が生命の維持に関係しているということのようです。
エルガドーラ(バージョン5.1)
「わらわの【魔力】すべてを お前にゆだねよう!
殺せ! ユシュカを……殺してしまええぇッ!!」
プクラス(C141)(バージョン4.4)
「思考や 感情は エネルギー効率を損ないます。」
C141の主張は、バージョン5.1の伏線になっていて、言い分は正しかったのです。
もし未来のプクリポが感情抑制教育を施されていなかったら、奉仕室で【精神エネルギー】を吸われるたびに瀕死者が多く出ることになっていたのかも知れません。
ちなみに、神話篇の予兆クエスト「揺らぎはじめる世界」で「星のオーラ」という宝珠が登場し、
「受けた攻撃呪文の【魔力】をたくわえる不思議な宝珠」と説明が書かれています。
【魔力】は呪文系統のエネルギーとしても用いられるようですが、プクラスが言っていた【魔法力】とは同義なのでしょうか。
クエスト646では、アスバルの魔術の師匠であるサラジャンが登場し、
「私は すべての【魔力】を奪われ 国外追放に。」
生命のエネルギー的な【魔力】の出し入れをする技術をゼクレス魔導国は持っていて、
バージョン2の魔道士キルギルのように他人の【魔力】を抜き出すことができる技術が示唆されています。
生命が持つエネルギーについて(3)へ続きます。