(以下バージョン6.5前期までのネタバレがあります。)
マザー・リオーネ(バージョン2.3)
「……そうですか。これは 父からの……。
私が 母と おそろいのペンダントがほしいと
言ったことを 覚えていてくれたんですね。」
魔王ヴァレリア(クエスト676「思い出はランプの花と共に」)
「私が トポルの村にいたころ フェアネどのが
いつか 作ってくれると 約束していたものだ。
覚えてくれていたとは……。」
マザー・リオーネことリリオルは、虹色の輝石を素材としたペンダントを、
ティリアこと魔王ヴァレリアは月花石を素材とした「月花石の腕輪」を手に入れます。
ふたりとも2つの名前を持ち、「覚えていてくれたんですね」「覚えてくれていたとは」と思いがけずアクセサリーを入手します。
アクセサリーの作成者は、リリオルの方は父であり家族だったイッショウで、
ヴァレリアの方は少女化したティリアの面倒を見ていたフェアネという老婆で、ティリアにとって家族のような存在でした。
これも「共時性」のようです。
なお、ヴァレリアもウェブニーも、バルディスタ出身で、ガウシア樹海の呪いの泉へ自分の意思と関係なしにたどり着き、共に泉の呪いによって変身してしまい、最後はどちらもバルディスタへ帰還できるというところまで、意味のある偶然の一致が起きています。
キキ(クエスト676「思い出はランプの花と共に」)
「うふふ! ティリアおねえちゃん
げんきかなぁ? へたっぴな
おえかき じょうずになったかなぁ?」
アンルシア(バージョン5.4)
「じつは……子供のころ 兄にプレゼントした
犬の絵を 上手なオニオーンだねって
ほめられたことがあって……。」
今までの共時性の例では、双方に面識がないという前提がありましたが、
ここではティリアこと魔王ヴァレリアとアンルシアは面識があります。
しかし、弱味を見せることを良しとするはずのないヴァレリアが自分の口から絵描きが不得意であることをアンルシアに説明する機会があるとは考えにくいです。
トポルの村の少女キキが幼いゆえに悪気なくしゃべってしまった情報なのです。
ここも偶然の一致と判断してよさそうです。
ちなみに、共時性では「似た者どうしは引き寄せ合う」という言い方をすることがあり、
絵描きが不得意なヴァレリアとアンルシアは引き寄せあい、共闘に至ったという可能性はあるかも知れません。
「似た者どうしは引き寄せ合う」という例もゲーム中で複数確認できます。
ヴァレリア(クエスト677「月明かりは消えない」)
「だが そなたなら あるいは……。」
女神ルティアナ(バージョン6.4)
「流星は 海中深くに沈み 姿を消した。
ただの隕石ならばよいが あるいは……。」
短い文ですが、「だが・が」という逆接からの「あるいは」という構造が一致しています。
ヴァレリアは光の胡蝶とバルディスタ城で出会い、この後ミナデインを唱え、女神の姿となったルティアナとは光の河へ戻る直前に、直接の交流はなかったものの顔を合わせてはいます。
9月21日に紹介した、女神ルティアナと魔仙卿の文の一致においても、ザードの祭壇で倒れた兄弟姉妹は光の胡蝶こと女神ルティアナに魔瘴を払ってもらい、解呪するための手はずまで整えてもらい、ミナデインの詠唱にも参加します。
これらも文の一致という共時性からの、「似た者どうしは引き寄せ合う」という例になるのでしょうか。
リブス(クエスト682「モンスターバンド再始動!」)
「そっか……
ゼクレス王家は 関係なかったんだ……。
ずっと デマを信じていたよ。」
天使カンティス(バージョン6.2)
「これまで 我々天使は くだらぬ流言を信じ
貴様に対し 邪険な態度を 取ってしまった。」
リブスはゼクレス魔導国の住人です。
どちらも情報ソースをしっかり確認しなかったために、偽の噂を、「デマ」「流言」にも関わらず真と思い込んでいました。
ラスカ(バージョン2.0)
「それから ザンクローネ様は
魔炎の大剣 火燐刀をブン回して……
ザクーーーッ! メコメコーッ!って
化け物を まっぷたつにしたんだぜ!」
勇者アシュレイ(バージョン6.5前期)
「創生巨神のチカラで 魔眼の月を
ザクーーーッ! メコメコーッ!って
まっぷたつに かち割ってやろうぜ!」
偽りのメルサンディ村の少年ラスカと、勇者アシュレイには接点はありません。
「ザクーーーッ! メコメコーッ!」の効果音と、「まっぷたつ」が完全に一致しています。
偽メルサンディは、グランゼニス、ユシュカ、アシュレイとの共時性の例が複数見られます。
意味のある偶然の一致(共時性)について(7)へ続きます。