テロぼくめつの冒険日誌

（以下バージョン6.5後期までのネタバレがあります。）



バージョン6.2でジア・クトが初出となり、この名前を転生の園で天使ヘルヴェルが口にし、
白灰のピラー内では、とこしえのゆりかごを蹂躙した侵略者であると主人公とユーライザに具体的に説明します。
この侵略行為をヘルヴェル・ユーライザ共に「大災害」と言っています。
ここでユーライザはなぜ「大崩壊」と言わなかったのか、よくわからないのです。
6.0でユーライザは「大崩壊と呼ばれる災害」とも言っていて、「大崩壊」も「大災害」も同義に見えてしまうのです。

続けてヘルヴェルは、神代の遺構についても主人公とユーライザに説明します。


「今は　神代の遺構と呼ばれる　かつての神都に
　ジア・クトの爪痕が　残されている。
　あそこに漂う　猛毒の赤い霧は
　ジア・クトによるものだ。数万年もの
　時を経ても　なお　消えない。」

「ジア・クトの爪痕」＝「猛毒の赤い霧」ですが、
「大災害」と「大崩壊」が同じものか異なるものかで、関連する言葉の意味にズレが出るはずで、
もし「大災害」と「大崩壊」が異なるものであるなら、
「蹂躙」（6.0天使長）と「災害」（6.0ユーライザ）は別物で、
「いにしえ」（6.0天使長）の後に、「ずっと昔」（6.0ユーライザ）＝or→ 「大昔」（6.0アシュレイ）＝「数万年（前）」（6.2ヘルヴェル）ということになりそうです。
6.0で天使長が「いにしえの大崩壊」と言った時はユーライザがいなかったので、6.2で「いにしえの大崩壊」と「大災害」をユーライザはどこまで関連付けしていたのかわかりません。

また、赤い霧が出てくる元が大きな赤い鉱石であるものがあり、ジア・クトには毒を噴射する鉱石を作る軍事技術があるようです。

6.0のユーライザは、昔の神都の「汚染」を「大崩壊」の説明の中で述べていました。
6.2のユーライザやヘルヴェルは「大災害」（とこしえのゆりかごのジア・クトによる蹂躙）と「大崩壊」（汚染）を同一視していたのか、分けて考えていたのか、うまく読み切れませんでした。
「大崩壊と呼ばれる災害」（6.0ユーライザ）が引っかかってしまうのです。


そして、バージョン6.3。
魔窟アラモンドでの夜、天使長はジア・クトとの因縁について述べますが、
「いにしえの大崩壊」（6.0天使長）の起こった場所が具体化されます。

「いにしえの大崩壊と呼ばれる　厄災……
　ヤツらは　とこしえのゆりかごを蹂躙し
　破壊の限りを　尽くした。」

「蹂躙」した対象が「とこしえのゆりかごを」で、「いにしえの大崩壊」はとこしえのゆりかごの厄災であると書かれています。
すると、「大災害」（6.2ヘルヴェル・ユーライザ）と「いにしえの大崩壊」は同義の可能性が高くなったようで、
「いにしえの大昔のとこしえのゆりかごで、ジア・クトがとこしえのゆりかごを蹂躙するという大災害があり、汚染されて人が住めなくなってしまった」で良さそうです。


また、バージョン6.0でユーライザが主人公にしてくれた説明では、
「大崩壊」→神都の汚染→神都を放棄
という流れであるように読めました。


天使長（6.3）
「いにしえの大崩壊」（ジア・クトがとこしえのゆりかごを蹂躙）
ユーライザ（6.0）
「大崩壊」→神都の汚染→神都を放棄

これらに整合性を持たせるなら、

「いにしえの大崩壊」（ジア・クトがとこしえのゆりかごを蹂躙）
↓
「大崩壊」→神都の汚染→神都を放棄

もし「神都の汚染」がとこしえのゆりかごでの出来事なら、赤い霧で汚染された船でアストルティアまでやって来たという不可解な話になります。
しかしバージョン6.4の神話時代では古フォーリオンに赤い霧がなかったので、この線はなさそうです。
また、もし赤い霧がアストルティアで発生したのなら、「大崩壊と呼ばれる災害が起き　神都は住めなくなるほど汚染されて」（6.0ユーライザ）において、
「大崩壊」と「汚染」は同義という可能性も、時間に前後のある別の事柄という可能性もありそうです。

恐らくバージョン6.3時点では「いにしえの大崩壊」＝「大災害」（6.2ヘルヴェル・ユーライザ）、「大崩壊」＝「災害」（6.0ユーライザ）のようです。
また、6.3後半でアンルシアが結晶化し、テトラルがとこしえのゆりかごでの自身の結晶化の話をしますが、テトラルは「いにしえの大崩壊」という言葉をまだ出していなく、
「いにしえの大崩壊」と「結晶化」が直接的に関連付けられるのは6.4からのようです。

（「いにしえの大崩壊」でない、単独の「大崩壊」は、バージョン6.0でユーライザがアルビデの部屋で一度言ったのが最初で最後でしょうか？）



ユーライザの謎（３）へ続きます。