(以下バージョン6.5後期までのネタバレがあります。)
歴史改変がバージョン6で起こった可能性がありそうな場面をいくつか紹介します。
大崩壊にも影響が出ている可能性があるかも知れないからです。
バージョン6.1冒頭で天使長は神剣レクタリスを主人公に手渡しますが、聖天舎の天使ネブリールは
「あの剣の存在を 私は 初めて知りました。いったい いつ頃から 天星郷に あるものなんでしょう?」。
アストルティアの楯のように天使の幹部しか存在を知らされていない神具とは異なり、神剣は聖天舎内どころか地上へ持ち歩いてもよいとされる神具です。
なぜネブリールは神剣の存在を6.1開始時まで知らなかったのか。
バージョン6.2でヘルヴェルが「アストルティアの楯も また ルティアナ様が お創りになったのだ。」と言うのですが、
6.4で見た歴史では、ルティアナに命じられたレクタリスが天使の輪を素材に作った、でした。
それでもルティアナ作とは言えます。
また、ヘルヴェルは「赤い霧」は数万年前のジア・クトの犯行と言いますが、クエスト760では「大崩壊」はデンデロベーらの犯行の可能性が浮上し、「赤い霧」は誰がいつ発生させたのか描写がなかったです。
バージョン6.3中盤、テトラルはユーライザーを見て、レクタリスについてこう言います。
「……レクタリス?
いえ……そんなはずは……。
ごめんなさい……私の 気のせいね。
ジア・クトに挑んだ者は 皆 死んだわ……。
どうか 気をつけて……。」
この時点での歴史では、レクタリスはジア・クトとの戦いで死んだことになっているようにも読めます。
ところが6.4冒頭でテトラルは真逆のことを言い出します。
「せめて 女神ルティアナの神具が……
アストルティアの楯と 神剣レクタリスさえ
この世に 残されていれば……。」
「ふたつの神具は 神話の時代……
女神ルティアナが ある天使に命じて
創らせたの……。」
「ある天使」とは直前に「神剣レクタリス」と言っていることからレクタリスで間違いないでしょう。
すると、6.3ではジア・クトとの戦いで死んだことになっているレクタリスが、6.4の冒頭では神話時代で神剣を創るにあたってアストルティアで存命していたという、異なった歴史になっているように読めます。
ここは歴史改変が起きた線は普通にありそうですが、真相はどうなんでしょうか。
この直後のジア・ルーベ戦でユーライザの弱体化も起きていることから、6.3終盤と6.4開始の間で歴史改変が起きた可能性はあるでしょうか。
バージョン6.4に突入すると、ユーライザの弱体化が始まっていてジア・ルーベへのダメージ数が今までに比べて少なくなっているようで、ユーライザは「これがジア・クト幹部の実力!」と苦戦する様子を見せます。
そして6.4終盤で主人公が神話時代から現代へ戻ると、さらにユーライザの弱体化が進み、ジア・クルヴィダにダメージがほとんど与えられなくなります(この点は10月26日発売の公式ガイドブックp.154にも記載があります)。
6.3から6.4へ進んだ際と、神話時代から戻った際の2回、ユーライザの弱体化は起きた可能性はあるでしょうか。
神話時代から戻った際は、レクタリスの自死と転生制度の確立が歴史改変の引き金になった可能性はありそうですが、
6.3から6.4へ進んだ際には何が歴史改変を引き起きたんでしょうか。
例えば魔眼の月が現れたこと?憶測ですがサブタイトルの「魔眼の月が昇るとき」の後に「歴史改変が起こる」のような省略による含みでもあったんでしょうか。
バージョン6.5の最初で秘伝の間が発見されますが、ここでは神具の真価を引き出せたり、神が欠けた際の保険としての神化の光炉、そして魔眼の月へ乗り込むための天の箱舟があります。
天星郷のトップである天使長が知らなかったのは不自然で、もし秘伝の間が発掘されなかったら、フォステイルを神化できず、アストルティアの楯の真の力が解放されないので創生巨神に変身できず、天の箱舟がなく魔眼の月へ乗り込むこともできなかったはずです。
天使長の役職の引き継ぎ時に情報が伝わらなかったのか、もしくはここで歴史改変が起きたんでしょうか。
もし歴史改変が事実であれば、バージョン5.5で女神ルティアナから秘伝の間(や神具)について説明がなかったのは、
6.4で主人公がルティアナに会ったことが歴史改変の引き金となって秘伝の間が作られたためという可能性もあるかも知れないですが、確定できるだけの情報がなく、憶測になってしまいます。
そして、こうした歴史改変が疑われるものが「大崩壊」以外に対しても影響はあったのか、(6)以降で考えてみます。
ユーライザの謎(6)へ続きます。