【2】ユーライザが神化するに至った過程
(以下バージョン6.5後期までのネタバレがあります。)
ユーライザが神化するに至った過程で疑問はいくつかあるものの、神化したのは事実です。
神化までの流れを書いてみます。
バージョン6.4で弱体化している
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神化の光炉へ身を投じる
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意識不明になる
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急に元気になる
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魔眼の月のフェイク戦では普通に戦えて与ダメージ数も出るようになっている
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ジア・レド・ゲノスの結晶化の光線を「私が盾になります!」と言い、浴びる
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神化する
バージョン6終了時点では、なぜ神化できたのかを推論するための情報が足りないと思います。
ジグソーパズルのように、一部はピースで埋まり、残りのピースは手に入れようはない状態ですが、
ある程度のヒントは出されているので、今ある情報から推論を少し進める余地はありそうで、
もし、まだ出ていないキャラクターや仕掛けが筋道を作る大きな要素なら、それが出てきた時に推論を修正していくしかなさそうです。
上述の神化までの流れに沿って、順番に推論をしてみようと思います。
【歴史改変】は今まで何度か起きていましたが、偶然なのか、主人公がつかんだ必然なのか、時空や次元を超越する存在の意図によるものなのか不明です。
バージョン6.3から6.4にストーリーが進んだタイミングで、次の2つの歴史改変が起こった可能性があります。
(後者は大丈夫そうですが、もし前者が誤り(歴史改変ではない)だったらごめんなさい。「ジア・クトに挑んだ者は 皆 死んだわ……。」(6.3テトラル)の死因に、戦死以外に、時の流れによる死亡全般、という解釈も可能ではあります)
・テトラルの認識している歴史が変わった(レクタリスはジア・クトとの戦いで死亡→神話時代にアストルティアで神具を創った)
レクタリスがアストルティアまで生きたまま到達していないと神具が創れなかったですし、
6.4でテトラルが神具の話をしたことでユーライザが神話時代へ時間跳躍する案を出せたことから、
この歴史改変が起きないとバージョン6.4以降の歴史の流れが生み出されなかったはずです。
・ユーライザの戦闘力が下がった(ジア・ルーベ戦で下がり、ジア・クルヴィダ戦で著しく下がった。後者は神話時代から戻ったタイミングでの、前者とは別の歴史改変?)
ユーライザの弱体化も、偶然なのか、主人公がつかんだ必然なのか、時空や次元を超越する存在の意図によるものなのか不明です。
ただ、歴史改変は無意味に、無秩序に起きるものでないのなら、何か意味があっての変化なのかも知れません。
神化の光炉へ身を投じるユーライザですが、【そばに錬金器具のようなものがある】のが気になります。
この器具は、管が上部に3本走っていて、管の1本は炉とつながり、その前にはふいごが置かれています。
現実世界の錬金術で「トリビコス」と言われる錬金器具を参照したようで、ここでは恐らく蒸留器+炉です。
ふいごは、炉の火力を上げるための錬金道具です。
憶測になってしまいますが、「神化の工房」という名前の部屋に、神化に無関係な錬金器具が置かれていたら不自然だと思います。
ここで不足している情報は、
・錬金器具を使うために神化の工房を出入りしていた錬金術師は誰だったのか
・錬金器具は神化の光炉とどういう関係にあるのか
・錬金器具を使って作成可能なアイテムがあるとしたら何か
現実世界の錬金術の知識になりますが、錬金術の最終目標を「神化」とする考え方があります。
「神化、これこそ認識(グノーシス)を有する人々のための善き終極である」(朝日出版社『ヘルメス文書』p.76)
もしこの考えがドラクエ10の世界観に参照されているなら、「神化の光炉」を「錬金術の光炉」と読みかえても差し支えはないかも知れません。
もし神化の光炉の神化の炎に魂が焼かれるという錬金術で神化が果たせるのなら、神化の光炉は錬金器具という可能性はあると思います。
(不思議の魔塔の『錬金術師ゾーネスの栄光 第3章』には「神の知識」という「この世界の真理へと至り全てを見通す」ものを錬金術師ゾーネスが渇望していた様子が描かれていますが、
この「神の知識」が上記の「認識」のことのようです。)
ユーライザの謎(7)へ続きます。