(以下10周年記念クエストとバージョン6.5後期までのネタバレがあります。)
10周年記念クエストで登場したケイト。
第3話の彼女の言動に不可解な点があり、以下書いてみます。
ガズバランの封洞最奥で主人公らと対峙したケイトは、自信満々な態度でこう述べます。
「本気のアタシに 勝てたら
青 桃 赤のバッジは
全部 オメェに くれてやらァ!」
ケイトは、自分が持っているバッジ(闇のキーエンブレム)の3色を迷うことなく口にして、この3色を「全部」とまで言っています。
ここで主人公との戦闘になるのですが、戦闘後のケイトはこう述べます。
「ひぃ ふぅ み……っと これで全部かァ?
いくつ 手に入れてたんだか
よく 覚えてねェんだよなぁ。」
戦闘後のケイトは、戦闘前に自信満々に述べていた「青 桃 赤のバッジは全部」に対し、「いくつ 手に入れてたんだか よく 覚えてねェんだよなぁ」と、真逆のことを言い出します。
恐らく会社としては、数分間の戦闘を挟むことで、この変化に気付きにくくさせたのだと思います。
実は先日12月10日に、これとかなり似た事例を挙げていたのですが、冬物語の拾遺譚の一番最初の話で、カブが「また負けちまったぁ!」と3連敗で絶叫するところから始まり、この次の勝負ではアシュレイが負けてしまうのですが、アシュレイが反則上がりのルールを知らなかったためで、カブとしては勝った気になれなかったようです。いずれにしても、カブ3敗 アシュレイ1敗というのが拾遺譚の大富豪の正しい歴史です。
ところが、ゲーム内でバージョン6.5前期をプレイし、アシュレイ死亡後に回生堂にいるドルタムに話しかけると「アシュレイさん 負けてばかりだったなぁ……」と言うのです。
拾遺譚(バージョン6.5前期のアシュレイ死亡前)では カブ3敗 アシュレイ1敗 だったのに、アシュレイ死亡後のドルタムの記憶は「アシュレイさん 負けてばかりだったなぁ……」に変わってしまっているのです。
ここも拾遺譚(音声)とバージョン6.5前期(テキスト)を話をつなげて確認する必要はあったんですが、どうもドルタムの記憶はアシュレイ死亡前と後とで変わってしまっているようなのです。
では、ケイトはどうなのか。
ドルタムのように原因不明の記憶の改変が起きてしまったのか、それとも演技なのか。
もし正解が前者(記憶の改変)なら、ケイトもドルタムのように記憶の改変の流れに飲まれてしまったのでしょう。
しかし、もし後者(演技)なら、ケイトは記憶の改変に関する認識を持っているから演技を行えたという可能性があり、ただ者ではないことをうかがうことができます。主人公以外にも、記憶や歴史の改変に気付ける者がいるという線です。
現状の情報ではどちらの可能性もあり、その他という可能性もあり得そうです。
ただ、もし後者(演技)の可能性を探るとするなら、10周年記念クエストの第5話がヒントとして使えるかも知れません。
時の車掌ゼーベスによると、「時の円環は(現代の)レイダメテスの危機を救うため 500年前よりエルジュを呼び寄せた」。
エルジュを呼び寄せたのは「時の円環」です。より具体的には、「時の円環」は何かしらの方法で500年前のフォステイルに情報を与えて、フォステイルはこれをエルジュに「予言」として伝え、エルジュは大地の箱舟に乗って現代へやって来たようです。
どうもこのゲームの世界観では、現実世界の、一方向に流れる時間(一次元)とは異なる、円環時間というものが存在するようです。
主人公はおもに過去へ時間跳躍することで、過去の歴史を変えることで現代の歴史をも変えることが何度もできていましたが、
ゼーベスによると現代がレイダメテスに滅ぼされると、過去にレイダメテスを滅ぼした歴史が不成立になってしまい、現代が過去に影響を与えてしまうみたいです。
死者の魂が新たな命としてリサイクルされる、過去が現代に、現代が過去に影響を与える時間の流れ。これを「時の円環」と言っているようです。
「時の円環は (現代の)レイダメテスの危機を救うため 500年前よりエルジュを呼び寄せた」
この文が怪しいのは、「時の円環は(中略)呼び寄せた」と、まるで人が人を呼び寄せたかのような表現になっていて、いわゆる擬人法のように読めてしまうことです。
「時の円環」は意思を持っているのかどうか。
ケイトは「時の円環」とはどういう関係にあるのか(時の円環の手下or時の円環の擬人化or無関係など)。
バージョン6での記憶や歴史の改変は、自分が気付けたものでは10数例あったんですが、「時の円環」は天星郷にまで記憶や歴史の改変を及ぼす力はあるのか。
バージョン7以降でのケイトの動向が気になります。
ケイトの謎(2)へ続きます。