(以下10周年記念クエストとバージョン7.0までのネタバレがあります。)
バージョン7.0のアマラークのストーリーで、イルシームと主人公・ジーガンフの戦いが終わり、アマラーク城下町に入れることが決まると、ポルテは、
ポルテ
「これで 町に入れてもらえそうだね!
ふわ……安心したら
なんだか 眠くなってきちゃった。」
と言いながら、両目をつぶってあくびをし、右手を口元に持っていきます。
イルシームとの戦いにはポルテとメレアーデは参加していませんが、
ご飯を食べ終えてたき火を囲んでいた最中の戦いの後なので、
単純にポルテは眠かっただけなのかも知れません。
一方、ムニエカの町のストーリーでは、ポルテの中に潜む別人格の師匠は、涸れてしまった精霊の泉がまだ死に絶えていないことを確認すると、
杖を両手でつかんで地面に垂直に当て、淡い緑の光を体・杖の赤い玉の部分・地面に光らせながら泉を蘇らせて、その後にこう言います。
「この地に眠っていた 水脈に はたらきかけ
泉を復活させただけじゃ。」
ガートラント城でポルテは、体から緑色の光を発しながら、植物のタネに【生命力】を与え、花を咲かせていますが、
この行為をアスバルは「ヴェリナード王家の歌に通じる……いや それとも異なる 興味深い術だね」と感心します。
600年前のリナーシェの「育みの歌」は、水に聖なる加護を与え、地中の水脈を通じて枯れた畑に作物を実らせています。
ヴェリナード外伝第1話でもオーディス王子は、「恵みの歌」(300年前に「育みの歌」はラーディス王により、女性の歌う「恵みの歌」と男性の歌う「導きの歌」に分けられ、後者は封じられます)について
「ウェナ諸島の水に聖なる加護を与えることができれば僕に王の資格があると認められるんだ」と言っています。
聖なる加護か、生命力かの違いはあっても、水脈を利用して対象を蘇らせるという点では、
リナーシェの育みの歌も、現ヴェリナードの恵みの歌も、ポルテの師匠の術も共通しています。
もしかすると「聖なる加護」には、対象に生命力を与えたり、対象が持つ生命力を増幅する働きがあるのかも知れません。
ポルテの師匠は聖霊の泉の前で主人公に自己紹介をし、自身が普段は存在を隠していることを説明した直後に、
両目をつぶって左手を口元に持っていきながらあくびをし、
「うむ……チカラを使い 少々疲れた。
悪いが しばらく 休ませてもらおう。」
と言い、倒れてしまいます。
泉を復活させるために自身の【生命力】を使ったために、あくびをした可能性はありそうです。
ちなみにあくびをする際、ポルテは右手を、師匠は左手を口に持っていっていますが、利き手が異なるんでしょうか。
そして、このゲームであくびをするシーンというのはあまり見たことがないのですが、すぐに思い出せる範囲でひとつ浮かぶのが、ケイトのあくびです。
ケイトの謎(3)へ続きます。