(以下バージョン7.0までのネタバレがあります。)
バージョン7.0のメネト村のストーリーで登場する「夢見の香炉」には3つの働きがあります。
アルバルは、トープスが落とした香炉を手にするとこう言います。
アスバル
「これは……香炉のようだね。
かすかに【魔力】を 感じるから
おそらく 呪具の類だろう。」
夢見の香炉は【魔力】によって機能する呪具とわかります。
日誌「生命が持つエネルギーについて(1)(2)(4)」で見たように、魔力も【生命のエネルギー】のひとつのようです。
続けてアスバルはこう述べます。
アスバル
「もしかすると あの少年が落としていった
香炉には フクロウの眠りを
妨げる効力が あるのかもしれないね。
少年が落とした時に 香炉の火が消えたんだ。
そのせいで この香炉が本来の効力を
発揮できなかったんじゃないかな。」
また、ヤドリギ広場で香炉に向かってアスバルが念じると、香炉の煙の範囲を広げて維持することができ、主人公たちが眠らずに戦える範囲が広まりました。
このように、香炉の働きの1つ目は、火を灯すことで香炉の魔力を維持しながら、炉から発される煙に包まれる範囲内でフクロウの眠りを妨げることです。
ポルテ
「ちょっと 試したいことがあるの。
トーくん 主人公に
夢見の香炉を 渡してくれないかな。」
主人公が香炉を持つと、香炉の光が強まり、今までトープスが話しかけても無反応だったティセが声が聞けるようになり、これを疑問に思ったトープスに対してポルテは、
ポルテ
「えっとね その夢見の香炉は使用するヒトの
創生のチカラに反応して 効力を
発揮するものだと思ったんだよ。だから……」
アスバル
「そうか! ケタ違いのチカラ(=創生のチカラ)を持った
主人公が使ったら 夢見の香炉の
効力が 強まったということだね。
それなら 主人公が
夢見の香炉を使えば 村のみんなの寝言も
聞くことが できるかもしれない!」
香炉の働きの2つ目は、眠っている村人たちの寝言を聞くことです。
どうもポルテやアスバルの説明によると、強い創生のチカラを有する主人公が香炉を手に持つと、香炉が発する【魔力】による香炉の煙の効力が、創生のチカラに反応して強まるようなのです。
不思議なのは、どうしてここでポルテは、夢見の香炉は使用する人の創生のチカラに反応して効力を発揮すると推論できたのでしょうか。
この前に根拠がないか探すと、時間が少しさかのぼりますが、先ほどのアスバルの発言「もしかすると……発揮できなかったんじゃないかな。」の直後に、
同じくアスバルは全身から淡い紫色の光を放ちながら手に持った香炉に視線を送り続けると、
アスバル
「うん……火を灯したら
香炉から発せられる【魔力】が 強まったね。」
ここは推測になりますが、「火」があります。
「生命が持つエネルギーについて(8)」で触れたように、
エルドナ神によると「風」が、ポルテによると「土」と「水」が、ぞれぞれ創生のチカラを宿しているそうです。
これらはいわゆる四大元素で、残る「火」がここに出ていることから、
〝創生のチカラを有する「火」を灯したことで、香炉から発せられる【魔力】が強まって香炉が使用できる状態になった。
さらに、主人公が香炉を手に取ることで、その強い創生のチカラに反応して香炉の【魔力】がより一層強まり、煙の効力を強めることもできた〟という可能性はあると推測できます。
恐らくポルテは上記のアスバルの発言から、「火」が持つ創生のチカラと【魔力】の関係を知ったことで、香炉は使用する人の創生のチカラにも反応して効力を発揮するのではないかと推論できたのだと思います。
トープス
「えっ! 香炉の光が 強まった?」
「生命が持つエネルギーについて(8)」でも【生命力】に似た創生のチカラが「光」を放っていて、その輝きを女神ルティアナは視覚的に判断していました。
同様に、ここでは【魔力】も「光」を放っていることがわかります。
宵の神殿で永眠のフクロウ魔人はこう断末魔をあげて絶命します。
永眠のフクロウ魔人
「守護者様から託された 最後のチカラ!
使わせていただきますホー!
反転せよ! 夢見の香炉よ!
逆夢の香炉と化し こやつらを
眠りの深淵へと 引きずり込むんだホーー!!」
香炉の働きの3つ目は、モードを変えることで、香炉によっても眠りの効果を周囲に与えることができることです。
ところで、アスバルはどこで創生のチカラのことを知ったんでしょうか。
この点は後日別の日誌で推論したいと思います。
おわり