(以下バージョン7.0までのネタバレがあります。)
また、バージョン6.4の神話時代で女神ルティアナは、主人公と会ってすぐに
「ただならぬ光がある」と特別な創生のチカラを主人公に見出していました。
ところが女神ゼネシアは、主人公が持つ特別な創生のチカラを見出しませんでした。
ルティアナの姉である女神にしては不自然な気がします。
それにゼネシアは、大樹の鳥籠で救出された後、「これは誓約の子であるあなたがたにしかできぬこと」と言いながら、
ゼニスの封宮では「創失の前にはラキすらこの有様。人たる身に太刀打ちできるはずもない」と真逆のことを冷たい声で言い放ちます。
しかし、特別な創生のチカラを宿した主人公はバージョン3.5でナドラガ神を倒した実績があるのに、その特別な創生のチカラを見抜かずに「人たる身に太刀打ちできるはずもない」と言うのはどうもおかしいです。
そういえば、神話時代に女神ルティアナが邪神を次々と倒し、ジャゴヌバと数千年間戦いを拮抗状態にできた原動力は、
父グランゼニスに託された創生のチカラ(バージョン6.3魔窟アラモンドで天使長による情報)だった可能性もあるはずです。
ゼネシアがルティアナを「か弱き妹」と2度も言っているのですが、やはりおかしいです。
ゼニスの封宮で発生した創失の灰色の空間で、主人公とポルテは硬直せず、そして守護天使のお守りのチカラで硬直をまぬがれたメレアーデ。
この3人を女神ゼネシアはどう見ていたのでしょうか。
ジア・クトの、ジア・ルミナやジア・ネブラたちは主人公や天使たちを「ゆりかごの末裔たち」と呼んでいました。
今さらながらですが「末裔」というからには種・血縁・転生といった根拠をもとにジア・クトは「末裔」と口にしていた可能性はあるのでしょうか。
ジア・ルミナ(バージョン6.3)
「想定外だった。まさか お前たちに
我らを退けるだけの チカラがあったとは。」
6.4のルティアナや7.0のストーリーによると、
ジア・クトがとこしえのゆりかごに侵攻した当初からグランゼニスは劣勢だったようで、
もしジア・ルミナが数万年前のゆりかご侵略当時も戦列に加わっていたのなら、
ジア・クトを退けるチカラを持っているはずのない「ゆりかごの末裔たち」がジア・ルミナの船をとこしえの神殿から追い払ってしまったので、「想定外」と言うその理由も筋が通ります。
「ゆりかごの末裔」というのは、天使はもともと向こう(とこしえのゆりかご)の人間だったので本当に末裔ですし、
アストルティアの人間もゆりかごの人間をもとに作られたので末裔と言えるでしょう。
女神ゼネシア(バージョン7.0 ゼニスの封宮)
「されど 数万年の時を経ても 呪いは消え去らず
……それどころか 逃げ延びた ジア・クトが
創失の呪いを アストルティアにもたらすとは。」
女神ゼネシアは、創失をアストルティアにもたらしたのはジア・クトだと主張します。
ところが、バージョン6.5の最後に、ゲノスは違うことを訴えていました。
ジア・ルーベ・ゲノス
「余は 神化という秘儀に 賭けてみたい!
神の座に至れば ジア・クトに降りかかりし
厄災の真相に 手が届くのではないか!?」
ゲノスは、厄災の真相を知らなかった、と主張していたのです。
確かにこのセリフを言った直後に主人公に斬られ、主人公をだますつもりだったことを自供するものの、
だからと言って「ジア・クトに降りかかりし厄災の真相に 手が届くのではないか」という内容までもが「偽」と確定できる根拠にはなっていないです。
ゼネシアの主張と矛盾している可能性が、まだ残っていると思います。
どちらが正しいのか。
創失をジア・クトがアストルティアにもたらしたと主張するのは、ゼニスの封宮からラキが去った後に演説を続ける女神ゼネシアひとりだけ。
どちらが正しいのか。その他の可能性はあるのか。
女神ゼネシアの謎(4)へ続きます。