(以下バージョン7.0までのネタバレがあります。)
堕天使エルギオスがバージョン6.0に源世庫パニガルムで実装された際、当初系統が「ドラゴン系」でしたが、
まもなく修正が入り「???系」に変更されました。
開発による設定ミスを直しただけにも見えるのですが、心に引っかかるものが残ったままになっていて、少し憶測を書いてみます。
天星郷の豊穣の密林にいるギガントモンキー(けもの系)という魔物のまめちしきにこう書いてあります。
1ページ目
「巨大なサルのような姿だが
ドラゴンだという説もある。
呪文も使うが腕力に
訴えるほうを好むようだ。」
2ページ目
「自分はサルかドラゴンか?
そんなことはどうでもいい。
彼の興味は今夜のディナーを
何にするか……それだけだ。」
〝けもの系のサル〟という扱いであるものの、実はドラゴンなのではないか、という公式レベルでの記述があるのです。
思えば、ドラクエ9のガナン帝国城にいたガナサダイ。
主人公が敗れて再戦を挑む際に流れるメッセージに気がかりなものが書かれていました。
ガナサダイ(ドラクエ9)
「ブザマよのう。
何度いどんでこようとも ネズミが
竜に 勝てる道理はないぞ。」
ガナサダイは「????系」です。なのに自身を「竜」と言うのです。
ギガントモンキーと似たような話がドラクエ9でも書かれていたのです。
ガナン帝国城の地下にある「閉ざされた牢獄」の奥深くにはエルギオスが幽閉されていました。
その上の地下3階には牢獄があり、ここに幽閉されていた研究者の幽霊(地下2階)によると、
捕らえた天使たちから「天使のチカラ」を吸い出し、これをガナン兵や闇竜バルボロスらに注ぎ込み、戦力を強化していたというのです。
ここや、ガナン帝国領の西にあるカデスの牢獄に幽閉されていた天使たちは光輪が見えなくなっていました。
恐らく「天使のチカラ」が生命を維持できるギリギリのところまで吸われ過ぎたためだと思われます。
そして、天使たちはまゆのようなもので体の自由を奪われていて、
その下に、ドラクエ10の滅星の邪園にある昇降機とかなり似た模様が地面に描かれていました。
ガナン帝国とジャゴヌバに接点はあったのでしょうか。
異界アスタルジアでもガナン帝国のガナサダイの部屋と思しきマップがボス部屋に利用されています。
アギロと主人公に救出されたカデスの牢獄の天使たちは天使界へ戻り、女神セレシアの化身である世界樹の根を受ける八芒星の水受けのような設備の周囲に立つと、
天使のチカラが回復してきたからなのか、天使たちの光輪が見えるようになります。
ここまでの経緯を見ると、天使の光輪は生体エネルギーの塊であり、これを「天使のチカラ」と表現しているように思われました。
ドラクエ10のバージョン6.4ではレクタリスが天使の光輪のことを「旧き世の天使の命そのもの」と言っていました。
ドラクエ10の天使の光輪も、ドラクエ9の「天使のチカラ」と話はつながっているようです。
光輪の話からそれますが、2023年の拾遺譚によると、レクタリス以外の旧き世の天使たちが、彼らのエネルギーをフォーリオンの「動力エネルギー」に充てて、その後亡くなったそうです。
バージョン7.0では、聖湖ゼニートの双子の少女デニッサがメレアーデに貸してくれた「守護天使のお守り」。
これには「守護天使のチカラ」が宿っているそうで、この後メレアーデはゼニスの封宮で創失が発生しても、お守りが光を発し、創失の時空間で硬直せずに動くことができました。
このように「天使のチカラ」は、ガナサダイら魔物の強化、フォーリオンの航行、神具の作成、創失の無効化などに使うことができるようです。
「ドラゴン系」の謎(2)へ続きます。