(以下バージョン7.1までのネタバレがあります。)
バージョン7.2ではアストルティアのグランゼニス神を探す旅が始まるみたいですが、
かつてグランゼニス神が住んでいたという古き神の遺跡のあるソーラリア峡谷。
この「ソーラリア」という言葉がどういう語源を持つのか予想してみたいと思います。
とは言ってもゲーム中で直接的な根拠は7.1時点では書かれていなく、憶測レベルのものに留まってしまいます。
北欧文学で「サガ」というジャンルがあります。
このゲームでも『人形たちのラグナロク』で「ニブルヘイム・サガ」という話がありました。
『バンダマンナ・サガ』という話で「ソーラリン」という名前の賢者が出てきます。
音は「ソーラリア」とかなり似ています。
『エイルの人びとのサガ』という話でも「ソーラリン」という人名は見られ、「ソーリル」「ソーロールヴ」などの名前もあり、音がかぶっているようです。
『人形たちのラグナロク』や『シグルド戦記』が参照していると思しき北欧神話を含む文書群『エッダ』。
エッダには新旧あるのですが、『新エッダ』を著したスノリ・ストゥルルソン。
彼は『ヘイムスクリングラ』というサガ集も残しているのですが、この「ユングリンガサガ」第7章で、
「ソーリルとかソーラリンという名はトール(ソール)に因んだものであり、ステインソールやハヴソールのような名前も誕生した。」と説明しています。
「ソーラリン」の「ソーラ」の部分は「トール(ソール)」が語源なのです。
『人形たちのラグナロク』では「チカラの賢人トール」が登場していて、北欧神話由来のようです。
では、「ソーラリア峡谷」は「ソーラリン」などのように「トール(ソール)」を語源としているのかどうか。
現時点では情報がなくわかりません。
推測としてはここまでになってしまいます。
あとは妄想になってしまいますが、もし『人形たちのラグナロク』のトールがソーラリア峡谷と関係があるなら、賢人トールの次のセリフが現実化する可能性はあるでしょうか。
賢人トール
「神々の密約によって 天命の戦乙女は
滅びの魔竜へと 引き渡され……
今は…… 地底世界ニブルヘイムの底に……。」
「神々の密約」というと、バージョン3.4でシオンが「神々との約定」、7.0の最後でポルテの師匠が「いにしえの神々が交わせし誓約」と口にしています。
「神々の」「約」がかぶっていて、関連の有無はどうなっているのか。
バージョン7ではゼネシア・創造神グランゼニス・ルティアナが出ていて、この後グランゼニス神も出てきそうで、「神々」と『人形たちのラグナロク』は関連するのかどうか。
一方、バージョン6でも「神々」は天使長ミトラーにより顕現されたので、本当にあのまま終わってしまうのかも気になります。
「天命の戦乙女」や「シグルド」の正体は誰なのか。
『シグルド戦記』の赤や青の屋根はどこにあったのか。
10年前にエイダの傭兵団は誰に雇われ、誰と戦ったのか。
「残酷な神の奏でる闇の調べ」とは「創失」の黒い霧と関係はあるのかどうか。
なお、上記の「トール(ソール)」とは別に、「ソール(太陽)」が『新エッダ』「ギュルヴィたぶらかし」に出ていますが、結婚相手が「グレン(光り輝く者)」です。
異界アスタルジアでは「ヘイズ***」という名前のボスが複数いましたが、「ヘイズ」は『旧エッダ』「巫女の予言」に見られる女魔法使いであり、「光り輝く者」の意味を持ちます。
そして、日誌「フォステイルの語源について考える」に以前書いたんですが、
『ナグ・ハマディ文書』という初期キリスト教文書群に「光り輝く者(フォーステール)」が登場し、最後の救済を果たすそうなのです。これがフォステイルの語源なのかどうか。
ソーラリア峡谷から話が遠くなりましたが、「グレン」「ヘイズ」「フォーステール」の関連の有無も気になりました。
おわり